Intel Mac おさえたいポイント

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以前、 Power Mac G3 Blue & White を買った時、異次元のスピードに喜んだのも束の間、ひどい目にあった。 Mac ではじめてフロッピードライブを廃止し、 USB / IDE Hard Disk を搭載したマシンであり、自分が使いたかった周辺機器がほとんど使えなかったのだ。シリアルベースの MIDI インターフェイス(Opecode Studio 4)は買い直し( YAMAHA の中途半端な MIDI インターフェイスを買ったため、辛い目にあった)、持っていたハードディスクや CD-R / MO ドライブを使うには SCSI カードを購入せねばならなかった。そういえば、アルプスのプリンターも SCSI 接続だったなぁ。

iMac の登場で爆発的に広がった USB の恩恵を受ける頃には Power Mac G4 が登場。 Power Mac G3 B&W の内蔵ディスクはスレーブ接続すると不安定に、 USB 経由で接続した MIDI インターフェスはタイミングが転んでしまう、いってみれば「ハズレ」なマシンであった。まぁ、結構気に入って長く使ってたんだけど。

前置きが長くなったが、Intel プロセッサを搭載した Mac も注意点満載だ。今後、個人的にウォッチしていきたいポイントをリスト化しておく。

    Intel Core Duo

  • ユニバーサルバイナリー版の提供
    使用しているアプリケーションのユニバーサルバイナリー化の見込み時期は?現実に Intel プロセッサマシンが市場に出た以上、ディベロッパーは対応時期を発表せざるおえない。

  • プラグインのユニバーサルバイナリー化
    DAW では Apple Logic が3月にもユニバーサルバイナリーに対応する。すると、 Audio Unit プラグインディベロッパーには「早く対応を」というプレッシャーがかかることになる。意外にも早い Logic は移行ピッチをあげる効果があるといえる。とはいえ、ユニバーサルバイナリーは XCode で開発しなければならない。開発環境によっては苦戦するディベロッパーがでてくるだろう。自分が使用するつもりのプラグインがユニバーサルバイナリーに対応してくれないと、移行が完了しない。これは DAW に限ったことではない。「ホストアプリケーションの対応」の次に「プラグインの対応」がくるわけで、プラグイン形式のアプリケーション類は同様の問題をかかえる。

  • ユニバーサルバイナリー版アプリケーションの提供方法
    ユニバーサルバイナリー版アプリケーションの提供方法は?無償アップデートか、有償アップデートか。アップグレードと同時に対応するのか。

  • Rosetta の互換性と動作速度。
    Rosetta はエミュレーターではなくトランスコーダーだ。とはいえ、どこまで動作する?どのくらいのスピードで? DAW アプリケーションは動作速度もさることながら、動作タイミングの精度からもハードルは高い。CoreAudio や CoreMIDI のようなシステムレベルのサービスを使うことから Mac OS X の Classic でも動作しなかった。 Logic / Logic Express は Rosetta では動作しない。

  • ドライバの対応時期
    MOTU は FireWire / USB 機器のドライバを発表している。 Intel Mac に接続する機器のドライバの動向に注視すべき。プリンタ、特殊接続のデジカメ、スキャナーなどチェック。プリンタ類の対応時期は早いかもしれない。 Windows PC ハードウェアメーカーの移植が簡単になるかも知りたいところ。

  • Classic は用意されるのか
    Intel Mac の仕様を見ると、Mac OS X v10.4 Tiger (includes Spotlight, Dashboard, Mail, iChat AV, Safari, Address Book, QuickTime, iCal, DVD Player, Xcode Developer Tools) とある。見込みは薄い。僕は Newton エミュレーターの Einstein のためを除くと数年、起動していない。
    → Classic 環境は廃止されたとのこと。

  • Intel Mac のリリース計画
    MacBook Pro / iMac が Intel Core Duo を搭載した。 Apple は 2006 年までにすべてのラインナップで Intel プロセッサを導入する。とすると、 Mac mini / iBook / Power Mac 、サイズ違いの MacBook Pro が後を追うことになる。また違ったジャンルのマシンが出る可能性もある。とはいえ、マシンの性能よりも自分の時間の方が貴重という側面もある。どの段階で「買う」のか。

久しぶりにコンピュータに興味が湧いているので、いろいろと情報を集めていこうと思います。

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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コメント

  1. Intel Mac mini発表

    とうとう待望のMac miniのIntel版が登場した。当初はCore Soloではないかと予想されており、Core Soloだったらいらないなやって思っていたが、上位機種は1.66GHz Core Duoとなった。 更にGbEポート×1基・USB 2.0ポート×4基・FireWire 400ポート×1基・メモリスロット×2…

  2. Intel Mac登場

    遂にMacがIntelプロセッサを搭載した。アップルのサイトには「4倍のスピード」「2倍のスピード」と誇らしげな記述が。これでWindowsに比べ劣っていた、性能の対価格比は是正されるはず・・・と思ったら、各アプリケーションがネイティブ対応する必要があるらしい。従来の…

  3. MacBook Pro

    MacBook Pro 果たして本当に4倍のスピードがでるのか?MacBook Proという名前はダメなのかどうかはわからないにしても、モンスターマシンであることには変わらないであろうMacBookPro。まだ発売されていない機種だけに憶測が飛び交う中、注目はやはりというかUniversalア…

  4. 山本浩二 より:

    っていうか、Dellのマシンで既に狂ったように早いIIciが……(w。
    古いVAIOのも結構いいスピードで……。手元のQuadra800よりも早い(w。

  5. 最後の切り札?

    Classic 環境がなくなった Intel-base Mac だが、最後の手段…

  6. GNUE(鵺) より:

    Basilisk II(68k Macエミュレータ)を移植して“本物の” Mac OS(7.5〜8.2)を動かすという裏技がまだ残ってます(^^;
    ちなみに 68k Mac の ROM イメージが必要です(こういうときのために PB140 の ROM をキープしてある:笑)

  7. 山本浩二 より:

    Classic廃止は当然だけれど残念。当面はPPCMacが捨てられないか。PDA市場も縮小してるし、自分にあったマシンに出会える確率がどんどん減っていく(T_T)。
    Rosettaは、「アプリケーションや処理によるがPowerBookG4の50〜80%で動く事が多い」(ITmedia+D LifeStyleより)、という言い回しが何とも(w。

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