OS X Yosemite が発表されました。Mac と iOS デバイスが限りなくシームレスに連携するようにデザインされているこの OS X の登場により、Apple が以前より Mac を重要なプロダクトと位置づけていることが読み取れます。iOS デバイスで使うなら Mac、Mac を使うなら iOS デバイスを。そして、パソコンやスマートフォン、タブレットをより簡単に、シンプルに使うなら Apple 製品を、という戦略なのかもしれません。
iOS のデザインテイストを取り入れた Mac OS X
2000年に登場した Mac OS X のデザイントーンである AQUA 。登場当時は薄く横縞がひかれた白を基調に、ゼリーを思わせる立体的なカラーオブジェクト、名前の通り「水」を思わせるコントローラーで構成されていました。歳を経るごとに、現在の Finder や Safari で使われているメタルスキンが導入され、アイコンも写実的なものからフラット化してきましたが、今回は iOS 7 ライクな完全にフラットなデザインに変更されました。
英語版のスクリーンショットではメニューのフォントも変更(日本のフォントは現在のヒラギノから追加されるんでしょうか)されており、極力要素を減らしたスーパーシンプルなデザインへと変更されています。特にツールバーやウィンドウなど、はじめて使う人が混乱しないかと心配するレベルにボタンや解説的要素が減っており、Apple のシンプル狂の本領が発揮された作りとなっています。
ウィンドウはわずかに透明になっており、バックグラウンドイメージが透けるようにすることで、カラー配色で単調になりがちなフラットデザインをエレガントにまとめています。
Nortification 強化、広い画面が必要か
Simple でよりコンテンツフォーカスになった OS X のデザインですが、ウィジェットを表示するようになった Notification Center を見ても画面がかなり広くないと、ごちゃごちゃしちゃいそうです。Notification Center のシートにはサードパーティのウィジェットもビルイトンできるようなりました。
従来デザインが重なっていた Spotlight は画面中央に独立したウィンドウで展開するようになってます。昔、文字入力でアプリを起動させることが可能な QuickSilver というランチャーがありましたが、今回の Spotlight はアプリ名を入力することで最近開いていたドキュメントを表示するなど、多くのファイルを効率的に見つけ出す役目も果たすようになったようです。キーボードから手を移動させることなくファイル操作が出来るのは便利かもしれません。
またテキストベースの処理ならば、Siri に代替させることも可能になることから、Spotlight はいずれ Siri のようなアシスタントに統合されるかもしれません。
ただ、スクリーンショットを見ると、快適に使うには広い画面が必要そうです。「Retina ディスプレイで美しく」というのがトレンドですが、11インチのノートブックタイプでは四苦八苦するかもしれません(手元の MacBook Pro は 1280 * 800 だからキツいだろうな)。うーん。
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