やっぱり少しだけ日本の方が情報掲載が遅いのかな。今年も NAMM 2017 の時期にあわせて Logic Pro X と GarageBand のアップデートが発表されました(音楽アプリケーションのGarageBandとLogic Pro Xが大幅にアップデート)。朝、アプリを更新したら GarageBand のアップデートがあったので配信がはじまっています。
Apple がアプリケーション開発を継続していることは喜ばしい。それが音楽制作だった場合は特に。
GarageBand 2.2 : Logic X 由来のシンセサイザー Alchemy を搭載
僕は Logic X ユーザではないので GarageBand から。Novation Launchpad for iOS のような Live Loops 搭載や、大きな UI 改変を数回行っているのにも関わらず、まだバージョンが 2.2 というのが感慨深いが、地道にアップデートしてくれるのは嬉しいことだ。
目玉は Logic X 10.2 で搭載されたシンセサイザー Alchemy が Touch Instrument として登場。「モンスター級のシンセサイザー」としてデビューしたシンセ音源を iOS でまともに動かせるのか、と思ったところ 「AlchemyシンセサイザーはiPhone 6以降、iPad Pro、iPad Air 2、およびiPad mini 4で使用できます」とのこと。iPhone 6 と iPad mini 4 は Apple A8 プロセッサ、iPad Air2 は A8X プロセッサを搭載している。A8 以上、ということでしょう。
そもそも互換性が「iOS 10.2 以降」なので自分の iPad mini では全く動かんなぁ(涙)。
- 演奏や録音に使える新しいAlchemy Touch Instrument。150種類を超えるシンセサイザーパッチが用意されています*
- サウンドブラウザのデザインを一新。Touch Instrumentやパッチをすばやく見つけることができます
- 新しいAudio Recorderで音声や楽器のサウンドを取り込み、ピッチ補正、ディストーション、ディレイなどのスタジオクラスのエフェクトを適用できます
- Visual EQ、Bitcrusher、Overdriveなどの新しいミキシングエフェクトが使えます
- Audio Unit機能拡張を使って他社製のエフェクトを追加できます**
- マルチテイク録音を使って任意のソングセクションに複数回録音し、気に入ったものを選ぶことができます
- お好きな鍵盤楽器からコードストリップを演奏できます
- 内蔵ノートパッドで、コメントや歌詞のアイデアを曲に追加できます
- iPhoneまたはiPadからiCloudを経由して、Logic Pro Xプロジェクトに新規トラックをリモートで追加できます
- 安定性が向上し、バグが修正されます
* AlchemyシンセサイザーはiPhone 6以降、iPad Pro、iPad Air 2、およびiPad mini 4で使用できます。
** 互換性のある他社製Audio Unit機能拡張音源AppをApp Storeから入手する必要があります。
手元の GarageBand(iPhone 7 & iOS 10.2.1)では起動しません(苦笑)。タップするとすぐに落ちます。またアップデートがくるのかもしれません。ちなみに GarageBand は 1.7GB(アップデータは 1.6G と表示されてたな)。App課金項目に Complete collection of GarageBand instruments and sounds というのがありますが、これはかつて有料で配信していた音源データ。現在はフリー。こちらもサイズが大きいので Wi-Fi 必須です。
あと、Mac 版の GarageBand は本日 10.1.5 が公開されたが、「Logic Remoteバージョン1.3.1とiOS用GarageBandバージョン2.2へのサポートが追加されます」というもので Alchemy など載せていない(Live Loops もない)。Alchemy を載せれば Logic X とまともにぶつかってしまうし、iOS の GarageBand が Logic X と連携を深めたことから Mac の GarageBand はディスコンになるのかもしれない。こっちの方がサイズも小さいのは意外。
コメント
Version 2.2.1 がリリース。iPhone 7 で起動しない問題が解決されています。