ARTURIA MiniBrute 2 / 2S – パッチベイを搭載したコンパクトアナログシンセサイザー

RECORDING

ARTURIA MiniBrute 2S

2018年はモジュラーシンセ祭りかよ!というほど、モジュラーシンセの新製品が続々発表されてます。もうすぐ NAMM 2018 ですが MOOG DFAM(Drumeer From Another Mother)(アナログモジュラーシンセのドラムマシン)を皮切りに、この記事で紹介する ARTURIA MiniBrute 2 / 2S と Euro Rack マウンターの RackBrute、Radikal Technologies Delta CEP A と新製品が熱いです。また、BEHRINGER Model D の出荷も開始され、まさにモジュラーシンセ祭りに。今日は生まれ変わった ARTURIA MiniBrute を紹介します。

MiniBrute 2 : 新にパッチベイを搭載したコンパクトアナログシンセサイザー

ARTURIA MiniBrute はアナログモノフォニックなシンセサイザー。Metalizer / Ultrasaw などの波形や Brute Factor フィードバック回路、USB インターフェイス等を備えたアナログながら現代の味付けがなされたコンパクトシンセサイザー。このコンパクトなアナログシンセサイザーというカテゴリは kORG minilogue/monologue など、近年のデジタル疲れ(デジタルエリアでプラグイン音源に勝つハードウェアシンセサイザーの販売は難しい)により充実してきたエリアですが、今週、ARTURIA MiniBrute 2 / 2S が発表されました。

2代目となる MiniBrute 2 はアナログトーンにステップシーケンサー、そしてなんとモジュラーパッチベイ!を搭載したシンセサイザーになりました。

ARTURIA MiniBrute 2

アナログシンセサイザーマニアでないと難しいだろうパッチベイを搭載。プレイ側面より音作り(プレイしながらのサウンドコントロール)にフォーカスが向かってます。確かにアナログ回路ならパッチベイを搭載した方が、いろんな技を繰り出せるのですが、ここは最近流行りのユーロラックのモジュラーの影響を受けていると思われます。ユーロラックのコンパクトシンセといえば本家 Moog の MOTHER 32(自分、狙ってます)。MOTHER 32 はパッチベイを備えた音源ですが、Roland Boutique SE-02 はステップシーケンサーを搭載、この MIniBrute 2 もステップシーケンサーや強力なアルペジエーターを搭載し、ノブをウニウニコントロールするアナログシンセサイザーならではの楽しみを存分に味わえる構成になっています。

MiniBrute 2S

たぶん多くの人はこっちのモデルの方が気になるのでは。MiniBrute 2 のデスクトップバージョンが MiniBrute 2S。サウンドメイク部は MiniBrute 2 と共通仕様。しかしユーロラックのラック音源とせずに、シーケンサーを強化して楽器としての位置づけで出してきました。これがシビれます。

ARTURIA MiniBrute 2S

キーボードを除いたことで非常にコンパクト。MiniBrute 2 より、より音作りにフォーカスできる楽器に仕上がってます。3トラック、64ステップシーケンサーを搭載、ピッチやゲート、ベロシティとアフタータッチをコントロール。加えて Seq2/3 でゲートや CV、ピッチ、LFO、エンベロープを指定可能。組み合わせることで複雑なパターンを作ることができます。64パターンをメモリーします。16個のパッドはなんとベロシティ&アフタータッチ付き。まぁ、ビデオを観てみてよ。

ARTURIA MiniBrute 2 EcoSystem

ARTURIA MiniBrute 2 シリーズは単なるパッチベイ搭載シンセサイザーではない。ユーロラックモジュラーシンセと合体するのだ(笑)。同時に発表された RackBrute は単なる電源供給ユーロラックマウンタではなく、 MiniBrute 2 / 2S を取り付けるアタッチメントが付いている。モジュラーシンセと MiniBrute 2 / 2S のパッチベイとも相性抜群という訳だ。

ARTURIA MiniBrute 2 EcoSystem

2018年はアナログフィーバーか

Moog MOTHER 32 を狙ってたのに、面白いシンセが目白押しですね、ホント。Roland Boutique SE-02 も気になってたんだけど、実機を触った感じでは「ノブが小さい!」というイメージ。小型ボディなので仕方がないのかもしれないけど、ノブがグラグラ揺れる感じで、Moog のあの大きな実験器具のようなダイヤル感がたまらない記憶(トラウマ)にほど遠いので、なんとか熱がおさまりました。

ARTURIA、この「おフランス」なシンセサイザーメーカーはもともとレジェンドなシンセサイザーを復刻したソフトウェア群を数多くリリースするソフトウェアメーカーだったので、そっちの印象が強かったんですが、ハードウェアシンセサイザーにも力を入れていたんですね。

個人的には Native Instruments MONARK のハードウェア版にステップシーケンサーが付いたものがハードウェアで出ればいいのになぁ、と思ってます。

ARTURIA アートリア アナログシンセサイザー MiniBrute 2 ユーロラック RackBrute 3U/6Uと連結
Arturia
アナログ・シーンで衝撃的デビューを果たした伝説的モノフォニック・シンセが、MiniBrute 2としてさらに進化。
ARTURIA アートリア アナログシンセサイザー MiniBrute 2S ユーロラック RackBrute 3U/6Uと連結
Arturia
アナログシンセサイザーに使いやすいステップシーケンサー、エキサイティングなセミモジュラー構成を組み合わせた一台。

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コメント

  1. 波形研究所 所長 takefumi より:

    http://arturia.jp/products/item/minibrute2/
    http://arturia.jp/products/item/minibrute2s/

    国内での販売が3月下旬と発表されました。どちらも標準価格 95,000円です。

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