じゃーん。なんと早々にも ROLI BLOCKS | Lightpad Block を手にいれた。光りモノに弱いにもほどがある(笑)。ROLI BLOCKS を楽しむには、その核となるアプリ、NOISE をマスターしなければならない。自分のための覚書メモという意味合いも含め、綴っていく。
ROLI NOISE 、無料で使える。さぁ、今すぐダウンロードだ。うん、インストールは完了した?では始めよう!
ROLI NOISE の特徴
NOISE はタッチセンス型キーボード「Seaboard RISE」など、非常に先進的な楽器を開発している ROLI が提供する音楽制作アプリだ。iMASCHINE や Remixlive 、Novation Launchpad など、パッド型の音楽制作アプリはいくつかあるが、同社が提供するモジューラーミュージックスタジオハードウェアである BLOCKS のサウンドエンジンでもある。執筆時点で iOS のみに対応しており、 Android 版はない。
簡単に特徴をまとめる。
- 100を超えるサウンド
ROLI サウンドデザイナーによってカスタムメイドされた100を超えるアコースティック、シンセティック、パーカッションのサウンドを搭載 - 音を形作る5Dタッチ
Strike(叩く), Glide(左右に滑らせる), Slide(上下に滑らせる), Press(押す), Lift(離す)を実現。 - ビートの作成
ドラムを叩くようにサーフェスをタップ。5Dタッチで、ドラムパッドをはるかに超えた、もっと表現豊かなビートを作ることができる。 - ループを作る
ビートやチューンを録音して、ループを作ることができる。 - 曲を作る
ループをたちあげて曲を作る。あなたの曲の一部がライブ再生される。 - Learn モード
Light Trail がビートやメロディー演奏のガイドをする。 - Scale モード
15の様々なスケール(音階)から選択できる。そのスケールにない音程はオフになる。 - Chord モード
一つのノートを押すだけでコードを演奏。 - Arp モード
一つのノートを押すだけでアルペジオを再生。 - 音楽コミュニティに参加
NOISE で作られた音楽をシェアするソーシャルコミュニティ、NOISE.fm に参加できる。 - ROLI BLOCKS にワイヤレス接続
NOISE はモジュラー式音楽アプリでもあり、モジュラー式音楽スタジオ ROLI BLOCKS のサウンドエンジンでもある。 - Seaboard RISE にワイヤレス接続
NOISE は ROLI の MIDIコントローラー、Seaboard RISE のサウンドエンジンとしても機能する。
パッド型のインターフェイスだが、基本的には各パッドにサウンドループが割り当てられた、Laucnpad / PUSH 型のアプリと考えればいい。iMASCHINE や AKAI iMPC のようなワンショット型よりサウンドメイクは簡単。サウンドループ型でありながらメロディは 5D タッチを生かした人間味あふれる即興プレイが可能で、ループ&ライブプレイを合わせ持ったバランス良いアプリだと思う。この 5D Touch の凄さは後で説明 する。
ROLI NOISE : 基本画面
こういうアプリはマニュアルがないからアプリのガイドが命、まぁまぁガイドは出てきますが現段階で英語。音楽はグローバル、頑張ろう。
アプリを起動すると、ROLI アカウントを作る画面が出てくる(下図左)。ROLI アカウントを作っておけばプロジェクトをクラウドにセーブしたり、NOISE.fm という専用ソーシャルで音楽をシェアすることもできる。素直に作っておこう。Username、E-mail、Password を登録する。日本語キーボードへの対応が不十分で変換候補エリアが表示されない。英語キーボードで入力するのが吉。
NOISE は4つのトラック(Instrument)を持っている。ドラム、ベース、コード、メロディと個別に音色のアサインが可能(もちろん、メロディやアルペジオを4種並べることも出来る トラックの構成はリズムトラック+3つのメロディトラックとなっている)。上図中央画面が Song 画面。4つのトラックが縦方向に、それぞれのトラックについてパターンが4つ横方向に並んでいる(赤囲み部分でひとつのトラック)。
デフォルトではプリセット Hybrid Hip Hop が読み込まれていると思いますが、左上のパッドをタップしてみる。リズムトラックが再生されるはず。各パッドがパターンになっているので、計16種類のパッドから各トラック1つ、計4つのパターンを組み合わせて演奏する。
パッドをタップするとプレビュー&そのパッドを選択するので、パッドを選択状態にして Play をタップすると複数のトラックで演奏できる。オーケー?
画面全体を上にスワイプすると Instrument 画面が出現 する(上図右)。各トラックの音色プリセットを選択する。各パッドにはオーディオループがアサインされている。プリセットによってはワンショットサウンドがアサインされているケースもある。トラックの切り替えは下部の赤囲みのアイコンで切り替える。パッドをタップして遊んでみてください。
Song / Instruments 画面の行き来や画面全体をスライドする。上の「←」ボタンをタップすると Song 選択画面に行ってしまうので注意(たぶん、何度か間違えると思う)。
ROLI NOISE : 5D Touch で演奏してみる
オーケー、Instrument 画面 で、まずはドラムセクションを演奏してみよう。Instrument はリズム系のプリセットを選択。ループベースといっても、各パッドにアサインされているループはキックやスネア、ハイハットなど各楽器ごとに収録されているし、キットによってはワンショットのプリセットもある。
さて、このアプリ最大のウリが 5D Touch 。新世代のキーボードコントローラー、Seaboard RISE でおなじみの「Strike(叩く), Glide(左右に滑らせる), Slide(上下に滑らせる), Press(押す), Lift(離す)」を iPhone で実現 します。これが本当に凄い。
Glide と Slide は分かりやすいですね。Hip Hop Groove Kit の場合、左列はキックがアサインされていますが、パッドをタップした後、上に Slide すればキックを刻み、そのまま 右側に Glide すれば音色が変化 する。ハイハットなら刻みを上下にスライドすることでうまく入力ができると思う。
しかし、5D Touch はこれだけではない。なんと、Strike、叩く強さを感知 するのだ。パッドを弱く叩くのと強く叩くのを識別するんだこれが、iPhone なのに!。俄かに信じられず、何度もやってみたが、叩く強さにより音色が変化する。おそらくは画面を叩いた強さではなく、接地した指の面積を検出しているんだろうか*。BLOCKS のような専用ハードならともかく、iPhone で実現していることに驚き。
* iPhone 6s 以降の 3D Touch を使っているよう。叩く強さは iPhone 6 では検出しなかった
メロディのプリセットを選んで演奏してみよう。Press(一回タッチしてから押し込む)ことでまたビブラートがかかったりと、音色が変化する。5D Touch を使うことで非常に多くの表現が可能であることに気付くと思う。手本、というかイメージを動画で掴んで欲しい。
この 5D Touch が他のパッド系アプリ、つまりパッドを単なるトリガーとして扱っているアプリと大きく異なる点。第1回目はここまで。まずは NOISE をダウンロードして、ここまで触ってみて欲しい。次回を乞うご期待、よろしく!
https://t5blog.waveformlab.com/2017/01/7356.html
コメント
更新: 2017年1月30日
バージョン 2.2.5 の新機能
– Fixed issue at app start up when multiple soundpacks have been downloaded and installed
– Moved Scale, Chord and Arp controls to a sidebar for iPad creators
– Many small fixes to soundpacks store and downloading of soundpacks