Rosetta での動作でUBプラグインを動作させる(またはその逆)

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まさにユニバーサルもっか、インテルプロセッサを搭載した MacBook Pro を買うかどうかで悩んでいる(悩んでいる時点でスルーする可能性が高いという見方も)のですが、 Rosetta で動作するホストアプリケーションからユニバーサルバイナリー化されているプラグインを動作させた場合、またはその逆の場合はちゃんど動くのでしょうか。

先日お伝えした通り、Propellerhead Software の ReWire の動作 によれば、「 ReWire(音楽アプリ同士の MIDI やオーディオのやりとりを連携させる仕組み)は連携しているアプリケーションがすべて PowerPC ベースの場合に動作する」とあります。ようは、「すべてが Rosetta で動いていなければならない」ということです。

ホストアプリケーションが Rosetta で動作し、そのプラグインにUB化されたものがあるケースはまだ検証されていませんので、逆のケースからみてみましょう。このスレッドの後半にある通り、UB化された QuickTime Player で PowerPC ベースのプラグインは動作できないようです。この場合、「 QuickTime Player を Rosetta で動作させる」オプションをチェックすれば動くようです。「Classic 環境で開く」のようですね。

「UB化されたアプリケーションは Rosetta で動作するプラグインと併用はできない」ことから、 Rosetta で動作するホストアプリケーションでUB化されたプラグインも動作させられないのかな、と思います。 Digital Performer を Rosetta で動作させて、プラグインをバリバリに速くというのは期待できないのかもしれません。うーん、 dp 4 がUB化されるまで待つしかないか。

ちなみにUB化されたアプリケーションが PowerPC をサポートしないケースが発生するのはまだ先だと思います。今後はインテルプロセッサ特有の拡張機能にフォーカスをあてて、 PowerPC の拡張機能に最適化するプライオリティを下げる、ということは考えられますが、既存マーケットを考慮すると、「PowerPC マシンで動作しません」なんてアプリケーションを販売するのは野心的過ぎます(笑)。

プロセッサ固有の機能を使わない限り、双方のプラットフォームに対応するアプリを書くのは大変ではないのではないでしょうか。プログラマーの方、どうですか?

あ! だから Digital Performer は AltiVec に最適化させなかったのか!!! (笑)。いや、 Rosetta は G4 プロセッサ専用アプリも動かしちゃうんだった。

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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コメント

  1. N@ より:

    やっぱり Intel Mac は速いですか!
    G5 プロセッサはともかく、G4 プロセッサはパフォーマンスという点でやはり時代遅れだったのかなぁ。やっぱりIntel iBook は Core Duo ではなく、シングルなんでしょうかね。それだと魅力半減だしなぁ。
    DAW 系はマシンを購入するには悩ましいですね。Mac OS X イミグレーションの時と違って、「なんとか動いちゃう」というのがよけいに悩ましい!

  2. ring2 より:

    どうも。ちょくちょくROMってました。
    CubaseLEをIntelMacで動かすと、PPCのプラグインはきちんと読み込めて使えますよ。で、恐ろしい事に「プラグインによっては」PowerBookG4と比べてそんなに遅くないという・・・。で、遅いのヤツは「Altievc命令がある場合はAltivecを使う」ように書かれているもので、IntelMac上では「Altivecは無い」と言われるみたいなんですね。だから某Legacy CollectionなんかはRosetta上で動かすとゲロ重いです(About画面を見ると”Optimized for G4 with Velocity Engine”が表示されてない)。
    あと、AudioUnitsに関しては、i386のアプリからはi386のプラグインだけが、PPCのアプリからはPPCのプラグインだけが認識されるという面白い現象が。AudioUnitsもQuickTimeコンポーネントの一種みたいなもんですし。
    >プロセッサ固有の機能を使わない限り、双方のプラットフォームに対応する
    >アプリを書くのは大変ではない
    もともと両方書いている人にはその部分では大変なことは無いけれど、IntelMacに関しては「この際だから古い形式は全部捨てようぜ」っていう動きがAudioUnitとVSTの双方で起こってて、それが結構ネックになっているという・・・感じのようです。VST開発者のMLなんて連日その話題でものすごいポスト数ですし。VST2.4がかなり物議を・・・。
    あと、某7.2をIntelMacで動かしてるのですけど、半端じゃなく速いですよ・・・。コア1個のPentium4(with HT)でこれだけなんだから、MacBookで動かした日にゃ・・・と考えるとワクワクせざるを得ません。(笑

  3. DES より:

    Mac のアプリは仕事では書いてないけど、Intel 特有の機能を使ったアプリの移植じゃなければ双方で動くものを書くのは大変じゃないと思うなぁ。最初は開発ツールが理解しにくいと思うけど。

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