長くなったので記事を分割。次は iOS 5 編を。
- 37:45 iOS 5 は SVP iOS Software Scott Forstall の講演。実に爽やか。昔は Geek そのものとか、どっかのマッドサイエンティスト的な人が登場した WWDC もあか抜けたもんだ。
- 38:00 2億台を売っている iOS デバイス。2011年4月の米国のモバイルOSのシェアは、iOS 44%、Android 28%、RIM 19%、Other 9% だ。Microsoft はめっきり存在感ない。
- 39:40 日本と違って米国では本格稼働している iBooks Store。1億3千万冊の電子書籍がダウンロードされた(販売数ではない)。
- 43:10 iOS 5 の機能紹介。Notification で盛り上がる観客。プレゼンのプッシュサウンドがしょぼくて、ひきまくる観客。ここは見所(笑)。
- 44:30 Notification Center は Android の機能をマネしたものだと言われている。市場におけるリーダーの基本戦略は「同質化」なのだ。この Notification Center はスクリーンのアンロック画面から操作が可能だ。また他のアプリケーションが動作している時の Push Notice は画面に確認ボタンを表示することなく、さりげなくアプリの上部に表示される。Notification Center はまた上下のスワイプ操作でいつでも呼び出せる。そこに天気や株価などのガジェットを表示できるのだが、これは Android に似ているね。iPhone のホーム画面は「最新情報を表示する」という機能性がなかったから。あ、それと、さよなら Boxcar…。
- 47:20 Newsstand 。iOS の定期購読機能は国内でも出版社や新聞社は興味がある機能だろう。この定期購読機能は自動的にバックグラウンドでコンテンツをダウンロードするので、定期購読契約ユーザはいちいちダウンロードをすることなくコンテンツを見ることができる、という点で iOS は優れた環境を提供している。雑誌などのコンテンツデータのサイズは大きくなりがちだから、必須の機能ともいえる。
iOS で定期購読コンテンツを提供する、ということは iOS アプリケーションを作る、ということで、単に紙面を電子データ化して書店アプリで販売する、ということではない。出版社や新聞社のオフィシャルアプリケーションはユーザとのダイレクトマーケティングであり、この点で、書店業種やアプリを自力で提供できない規模の出版社は実に不利な立場にあることを認識すべきだ。また、iPhone にいくつもの定期購読雑誌/新聞があることはありえないので、出版社/新聞社は自社媒体のブランド化が重要になってくる。
49:55 Twitter 機能のビルトイン。おいおい、Twitter が倒産したらどーするんだろう。 Facebook はなぜビルトインしなかったの? - 52:25 日本ではサポートブラウザに Safari を加えたがらない傾向があるが、スマートフォンでは 64% のシェアがある。というか、Safari のレンダリングエンジン、Webkit のシェアで見れば、9割方(iOS 64% + Android 27%)だ。日本の IE 好きは理解に苦しむが、まぁ、Windows の Safari がぱっとしないのが理由だろう。
- 54:30 iPad の Safari の Tab Browsing だ。iPhone の話ではない。大丈夫。iPhone には Lunascape があるじゃないか。ちなみに、Apple のキーノートスピーチのデモでは、メモリをとんでもなく積んだり、ありえない強力な CPU を積んだマシンが使われたりする。 iPad のタブブラウズの切り替えがやたらに速くスムーズだ。クロックアップした iPad でも使ってるのだろうか。あ、iPad 2 はあんなに速いの?
- 56:52 とうとう出た。純正リマインダーアプリ、Reminder 。アプリ地が黒い皮っぽいね。カレンダーとはちょっと違う。リストビューとデイビューがある。また、ロケーションとも連動していて「銀座ハレに着いたらアースカレーをオーダーする」なんてリマインドも出来る。ロケーションのトリガーは「着いた時」「離れた時」の双方が指定可能だ。Outlook Exchange とも連携可能。そういえば、Android って Exchange に対応してるの?
- 1:00:30 Camera の強化は嬉しい。グリッドを表示するなんざ、イカしてる。起動を速くしてくれ。ボリュームボタンにシャッターボタンを割り当てられる。iPhone 5 はボタンの半押しまでサポートされるのかな。
- 1:04:50 iPad だとキーボード分割して表示できる。その際の縦位置は自由に決められる。iPad を縦に持っていた場合は便利だろう。
- 1:07:00 iPhone / iPad を使う上で PC は必要なくなった。今回の WWDC で色強く強調された Apple の戦略は「Post PC 時代」ということだろう。オーソライズも、アプリも、データも、フルバックアップもすべてクラウドで管理する。クラウドの話はまだ先だが。とにかく、PC は仕事のドキュメントにしても、書籍/雑誌にしても、音楽にしても、「データをクリエイトするための機器」となり、「データを閲覧する機器」の役割は、スマートフォン/タブレットに譲っていくんだろう。そうすると、PC の出荷台数は思ったより早く減少していくのかもしれない。データをブラウズするデバイスの値段は安くなり、クリエイトするデバイスの値段は高くなる。これはこれで困ったなぁ。
- 1:15:10 iMessage では iChat のように「つぶやく途中」を表現できる。これは相手がテキストを入力中であることをフィードバックする UI で、SMS の会話の過程において「あ、なんか話すつもりだな」ということが分かる便利な機能。
- 1:18:10 iOS 5 は「この秋」登場。このタイミングで iPhone 4 は iPhone 4S になり、iPhone 5 が出るんだろうな。で、新年にシャープの亀山工場で作った Retina ディスプレイを積んだ iPad 3、iPad nano が出ると。
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