今年は正月明けから忙しいです。大学の講義が終了し生徒の評価をしなければならないし、仕事で新しいサイト、若手研究者を応援する外部研究資金・研究環境情報サイト“COLABORY / Beats!” の立上げに注力していた(着想から2週間でオープンした)関係で、NAMM Show 2015 のウォッチが全く出来てません。「あー、なんか凄く楽しそう」なんて思ってました。
やっとのことですが、ポツポツと気になった話題をまとめていきます。最初はやはり、ARP – The Legendary Analog Synthesizer でいこうと思います。
遡ること昨年の2月、コルグ:ARP Odyssey の製品開発を発表 で伝えた通り、コルグは David Friend氏をアドバイザーに迎え、ARP Odyssey 製品を開発中であること、9月の製品発表を予定していることをリリースしました。その後、BEHRINGER が年末に ARP Odyssey の復刻ともとれる画像を Facebook に掲載、$500 くらいでど?と挑発するメッセージを発信、話題になりました。
さて本家、KORG のハードウェアシンセサイザーは、しっかりとした ARP ODYSEY の復刻版となっています。NAMM Show 2016 での発表も模様は、KORG/ARP NAMM2015 PREVIEW アーカイブ で見ることが出来ます。
- ARP ODYSSEY の各世代を1台で再現
- ARP のアナログ回路を忠実に再現。だからもちろん音源は VCO(DCO ではない、完全アナログ)、VCO-1は低音優先、VCO-2は高音優先で発音
- デュオフォニック時に2ボイス、通常はモノフォニック。
- フィルターもアナログ、VCF 。ローパス(I:12dB/oct、II・III:24dB/oct)+ レゾ。
- リング・モジュレーターはデジタル
- より強力なアナログ・サウンドを実現するために新機能として DRIVE スイッチを搭載。VCAを歪ませ、過激で荒々しいサウンドを作り出すことができる。
- サイズはオリジナル ARP Odyssey の86%
- 37鍵(スリム鍵盤、ベロシティ非対応、アフタータッチ非対応)
- Propotional Pitch Coontrol ボタン搭載(プレッシャーセンサー)
- インプットは、ポルタメント・フット・スイッチとペダル、外部オーディオ・インプット(チェーンつなぎでフィードバック可能)
- オーディオアウトプットはモノラルオーディオアウト(φ6.3mm モノフォニック・フォーン端子&XLR端子)とヘッドホン端子
- MIDI IN端子とUSB-MIDI端子を搭載
- CV IN/OUT端子、GATE IN/OUT端子、TRIG IN/OUT端子
- サイズは 502(W)× 380(D)× 120(H)mm、5kg
- アタッシュケース型の 専用セミ・ハード・ケース付き
- 白パネルのRev1、黒パネルに金のシルクが入ったRev2のデザインを限定モデルとして復刻
- 2015年3月下旬発売予定
気になる価格ですが、いつも充実レポートの Rock oN NAMM2015 Show Report NAMM2015 Day1 : KORG ARP ODYSSEY その2 によると、10万円前後!との情報が。上品なシンセサイザーの名機というイメージがありますが、10万円前後だったら海外でも結構売れるかもしれません。今時にモノラルシンセサイザーなわけですからプロ/セミプロが使うということになりそうですが正直、MS-20 より全然使いやすいと思います。
Herbie Hancock のカメレオンのソロを再現するのも楽しそうですが、個人的には MONO/POLY を復刻して欲しかったり。コルグの本気の ARP ODYSSEY 復刻版。登場は3月下旬。それまでは、ARP HISTORY でも読みながら楽しみに待ちましょう!
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