NAMM Show 2015 フォロー、次に紹介するのは、teenage engineering – pocket operator 10 series です。どうですか、このガジェット感、ゲームウォッチ感、そしてクラフトワークの「電卓」を彷彿させる Dentaku 感。電卓キット型の超コンパクトシンセサイザーで、PO-12 “rhythm”(ドラムシンセサイザー)、PO-14 “sub”(ベースラインシンセサイザー)、PO-16 “factory”(メロディシンセサイザー)の3機種が発表されました。
teenage engineering といえば、the portable wonder synthesizer OP-1 が有名なスウェーデンのメーカー。OP-1 は日本では Media Integration が扱っていますが、10万円強とガジェット感あふれる楽器としては結構なお値段という印象でした。
その反省を生かしてか今度のデバイスは衝撃の $59 。
余裕、買える。全然買える。というか全色買えるぜ。
では、ひとつひとつ見ていきましょうか。
基本的に全機種に共通する機能として、時計機能(笑)、アラーム時計機能(笑)、アニメーションが面白い LCD モノクロディスプレイ、傾斜スタンドを装備、単三単四電池2本でなんと2年間も駆動します(Apple Watch も見習ってほしい)。オーディオ端子はミニジャックの 3.5mm オーディオイン/アウト(これで各機種をシンク・オーディオをスルーしていきます)となっています。
楽器としてのパートは、全機種 16ステップシーケンサーを搭載、16パターン・16パターンを連結させることで演奏を行います。あと、16 のエフェクト(ディレイ、ビットクラッシャー、フィルターなど)も共通でしょうかね。
PO-12 rythum はドラムマシン。ディスプレイにはなぜかミシン。テンポによりミシン右横の作業員がアクティブに動きます。サンプルベースのドラム音源を内蔵、YouTube などのレビュー動画を見る限り、かなりファンキーなサウンドです。ドコドカ・シャキシャキという感じ。
次にベースラインシンセサイザーの PO-14 sub 。画面にはサブマリン(潜水艦)の絵が描かれています。音源は、”multiple real synthesizer engines, including fm, subtractive synthesis, wave table and physical modeled string.” とあります。FM音源、減算合成、ウェーブテーブル、弦の物理モデルを含むシンセサイザーエンジンを搭載してるというのでびっくり。ブイブイです。サウンド(16)+ドラムマシン構成、ファクトリープリセットはどうなってるんでしょう。
こちらも同様の音源を搭載したサウンド(16)+ドラムマシン構成のシンセサイザー。メロディー/リード系でアルペジオやコードをサポートします。
うーん、美しい。基盤むき出しの Pocket Operator ですが、別売りでシリコンプロケースというのも発売されています(これは $39 )。
Teenage Engineering designed a set of incredible pocket synthesizers that cost $59 each / THE VERGE を読む限り、パッケージは既に日本語化されてます(デザイン的に日本語が使われているようだけど、今すぐ売れる)。発売は3月という話ですが、NAMM では少量販売されてたのかな。楽しみです。ちなみにこのデバイス、スウェーデンからのファッションブランド CHEAP MONDAY とのコラボレーションだそうです(すいません、詳しくないです)。
まぁ、とにかくムービーを見てつかーさい。今すぐチェックだ。
pocket operators の YouTube チャネル 以外にも NAMM のレポートをチェックしてみて下さいませ。
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