な んだか唐突に登場した感がある Apple Music Memos 。なんでこんなニッチなアプリがポンと出るのかわかりませんが、良く出来ています。今更に NAMM 2016 を意識したんでしょうか。ホントに? GrageBand 2.1 for iOS もそうなの?
機能はシンプル、撮ってメモる
Music Memos の機能はシンプル。起動したら現れる青いボタンを押して録音する、メモを追加する、必要に応じて書き出す、これだけ。いいですね。いろんな調整のための設定がないのが Apple らしいです。起動して速攻で録音、それだけで十分です。
音が大きければ「大きすぎる」、小さければ「小さすぎる」と表示されます。ちゃんと機能します。
録音されるのはモノラル
最高のアイデアは、思いがけない瞬間に浮かぶことがあります。そんな時はすぐに Music Memosを開き、iPhoneの内蔵マイクや外付けマイクから高品質な非圧縮オーディオで録音しましょう。Music Memosはアコースティックギターとピアノのために最適化されており、そのほか様々な楽器にも対応しています。
と書いてありますが、録音される音声はモノラルです(Music Memos が自動的に追加するドラムやベースを足した状態で出力すればステレオですが)。iPhone のマイクがモノラルというのもありますが、先日紹介した iRig Mic Field で録音してもモノラルとして録音されます。変に左右の定位があるくらいなら、メモならモノラルで問題ないのです。
解析して勝手にコードやリズムトラックが追加される
ピアノやギターだと効果があるのかもしれませんが、録音したオーディオを解析して、コード譜やベース/ドラムが追加できます。コードの正確性や再現性は正直どうでもいいのですが、まぁ、追加できるのはファイルを共有するには便利です。鼻歌程度だと意味がないのですが、きちんとした音楽アイデアを共有するには便利かもしれません。
録音したメモを共有する
録音したメモをどのように活用するか。パソコンに持っていきたいなら iCloud Drive が便利。録音後、勝手に配置されるか、Finder から iCloud Drive にアクセスすればよろし。iPhone で録音し、そして Mac を開くとそこには先ほど録音したファイルが….ありません。iCloud Drive は同期が遅いのです。おい、コンティニュイティはどうなったんだよ。
仕方がないのでメールで共有しようとすると、おお、ファイルが勝手に m4a になったぞ。なんかテキスト文面もそれらしい。
それ以外の書き出しでは、.caf、Apple の Core Audio File フォーマットか。Digital Performer はそのまま使えるけど、Machine はどうだったっけ。必要な部分をトリムして書き出して終わり。シンプル。SoundCloud も使える。これはいいぞ。
メモでありモノラルですから、バンド練習の録音には使えませんが、名前の通り音楽メモにはいいと思います。無料ですし。
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