iPhone のカメラがよくなったので、ビデオも撮るようになった。「ビデオを撮るならちゃんと一眼で」、と思っていたんだけど、想像以上にビデオ編集が面倒。音楽を作ったり、写真を編集しているのと違って、いまいち作業が面白くない。そこで、ローランドのスマホ用ミキサー、Roland GO:MIXER を買ってみた。
音にフォーカスをあてたスマートフォン用ミキサー
Roland GO:MIXER は音にフォーカスをあてたスマートフォン用ミキサー。スマホカメラの性能向上により、ビデオカメラにスマホを使うシーンも増えてきたが、スマホのビデオカメラは映像は本格的に撮れても音が問題。オーディオデータをマイクで録音すると環境音も入るし、いかんせんラインで撮るような迫力はない。かといって、オーディオを別録りして FinalCut Pro で編集、というのも実に大変。
「演奏してみた」ビデオの需要もあり、GO:MIXER は小さいボディに、ボーカルマイク、キーボード(L/R)、3.5mmステレオ・ライン入力を2つ搭載、カラオケ用にセンターキャンセリング(センターにあるボーカルを落とす)機能もビルトインされている。文章で書くとわかりにくいのでリストで。
インプット(入力は8チャンネル)
・INSTRUMENT(L/MONO、R)端子:標準タイプ
・LINE IN 1端子:ステレオ・ミニ・タイプ
・LINE IN 2端子:ステレオ・ミニ・タイプ
・MIC端子:標準タイプ(プラグイン・パワー非対応)
・GUITAR/BASS端子:標準タイプ(ハイ・インピーダンス対応)
アウトプット(出力2チャンネル)
・MONITOR OUT端子:ステレオ・ミニ・タイプ
・USB端子:USBマイクロBタイプ
という構成。電源はスマートフォンから(要はUSB経由で)供給する。
いいところ・悪いところ
いいところは「シンプルで軽い」ところ。マルチチャンネルミキサーとして必要最低限の構成。インプットも標準タイプのものを突っ込めるのがいい。
ビデオ撮影のセットアップも簡単だ。iPhone なら GO:MIXER を接続してからカメラを起動すればいい。これだけ。iPhone だと入力チャンネルセレクタの画面がないので分かりにくいんだけど、自動的にライン入力になる。念のために試し撮りすればよろし。こんな感じで撮れる。
撮影対象が iPad なので、ヘッドフォンジャック経由ではなく、KORG plugKEY 経由で音を出力している。このビデオは iPhone の標準カメラで撮影し、iPhone の iMovie で編集したもの。FinalCut Pro X で作ろうと思ったんだけど、面倒なのでソファで iPhone で作ってみたところ、これで十分という出来に。スマートフォンでビデオ編集。すごい時代になったね。
さて、GO:MIXER の残念な点は本体についてではなく、付属する Lightning – USBマイクロケーブルが 50cm と短いところ。これは使ってみると冗談のように短い。GO:MIXER を使いながら、GO:MIXER が画面に映り込んでないレビュー動画が多いのは、ケーブルが短かすぎて GO:MIXER がカメラのすぐ横に位置してしまうからだ。しかも、Lightning – マイクロUSB ケーブルなんて仕様のケーブルはなかなかない。使ってみると、ケーブルが短くて GO:MIXER が iPhone にぶら下がるため、カメラのセッテイングが大変だった。これは、Lightning – USBメスの変換アダプタを用意した方がいい。
とにかく手軽なのがいい
#nativeinstruments #Monark が好きだ。 Roland Go:Mixer で録音、iPhone で撮影して iPhone の iMovie で編集。スマホの方が編集早いじゃん。 pic.twitter.com/yWcsfGmyPr
— 波形研究所 気になるニュース? (@waveformlab) 2018年1月14日
とにかく伝える手段としてビデオを手軽るに扱えるのがいい。このビデオなんて撮影からアップまで5分もかかってないと思う。
自分の場合、ビデオでないと伝えるのが大変なのは、たいがい音楽モノなので GO:MIXER は重宝する。商品を動画で宣伝する YouTuber みたいのは全く興味がないのだが、そういう人にもいいのかもしれない。
あ、ビデオ撮影の時に iPhone を手で持つのは大変なので、スタンドは買うといいです。ちゃんとしたスタンドよりも、クネクネ曲がるスタンドの方がよろし。下の商品リコメンドをチェックしてみてくださいまし。
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