macOS Catalina が発表された。既にディベロッパーや Appleシードメンバーには macOS 10.15 Beta の配布がはじまっている。NDA の関係でそんなに情報が出るはずがないのだが、既に公表されたファクトをベースに話したい。macOS Catalina で、かなりの数のアプリが動かなくなる。
32Bit アプリが動かない!それは既に発表済みなんだが
昨年の WWDC 2018 の時点で、「macOS Mojave が 32 ビットアプリをサポートする最後の macOS となる」「来年リリースされる macOS からは 32 ビットアプリが完全にサポート廃止される」と Apple は宣言している。レガシーなフレームワーク、32bit しかサポートしていない QuickTime framework、Java 1.6 Apple framework、Carbon HLBTなども同じく廃止される。
なので、macOS Catalina のパブリックベータには気を付けた方がいい。ごっそり手元のアプリが起動しなくなる場合がある。実際、macOS Catalina のアプリケーションフォルダのアイコンを並べてみて、これほど「通行禁止」マークが付いた風景を見たことがない。
粘りに粘った Adobe FireWoks CS5 や QuickTime Player 7、iDVD、iPhoto など、古いアプリケーションは仕方がない。そりゃ古いんだから(笑)。 QT7 はエクスポートできるフォーマットを細かく指定できるからたまに使ってたし、iPhoto なんて家族の写真管理にまだ使っているんだけど(写真アプリがイベントの実装方法を変えてしまったから)。
しかし、ScanSnap や Canon プリンターに付属するサードパーティソフトや、一部の音楽アプリなど使っているけど、更新が少ないものはかなりピンチだ。KORG のエディター類、長く使ってきた Toast Titanium も動作しない(これは Toast 17 Pro にアップデートだ)。シェアウェア時代のものも多くひっかかっている。当時の小粋なツール、Jedit X(現在は Jedit Ω なのね) やビデオ・オーディオ系のシェアウェアは全滅という感じ。
また、64ビット対応のアプリのインストーラーが macOS Catalina で動かない、といったケースもある。また、多くのアプリケーションが起動したとしてもうまく動かない(βバージョンだし、ディベロッパー側も対応していないバージョンだから当たり前だ)。
パブリックベータプログラムへの参加は慎重に
macOS Catalina が登場するのは秋だ。アプリが起動しなくなるのだから、ディベロッパーにしてみれば 10年に一度のチャンス到来だ。秋にはサポートが続いているアプリケーションはアップデートなり、アップグレードなりが用意されると思う。
安易にパブリックデータプログラムに飛びつかないように。
ちなみに、iPhone / iPad は既に 64 ビットに移行完了しているけど、あれはあれで、新しい OS だと動かないアプリとか出てくるので注意して欲しい( Ingress は毎回動かない)。iOS デバイスは OS のダウングレードが大変だからね。
ちなみに、32ビットアプリケーションは下記の方法で確認できます。
App が 32 ビット版か 64 ビット版かは、どうすれば調べられますか?
Apple メニューから「この Mac について」を選択し、「システムレポート」ボタンをクリックしてください。システムレポートを下にスクロールして、サイドバーで「ソフトウェア」セクションの「アプリケーション」を選択します。個々のアプリケーションを選択したら、「64 ビット (Intel)」というフィールドを確認してください。「はい」と表示されていれば 64 ビット版、「いいえ」と表示されていれば 32 ビット版です。macOS Mojave をお使いの場合は、サイドバーで「レガシーソフトウェア」を選択すると、64 ビットプロセスを使うようにアップデートされていないアプリケーションがすべて表示されます。
コメント
Automap撃沈…
Roxio Toast 17 Pro、アップグレードしたけどインストール完了しません(涙)。
NIのサポートに問い合わせたところ、Maschine Mk3はCatalinaにはまだ対応していないから、互換性のあるバージョンのOSで使ってくれよな!とのことでした…
それいっちゃ、そうですよね、ってなっちゃいますね。でもファクトだし、サポートにフィードバックすることは大切です。ありがとうございます!
Catalina beta1でMaschine Mk3動きました!
Catalinaではプログラム側からのデータアクセスに関する制限が厳しくなっているようです。バックグラウンドで動作するプログラム群(NIHostIntegrationAgentなど、ログイン時に自動でロードされるプログラム)にファイルアクセスに関する権限が適切に与えられていないのが動作不良の原因ぽいです。
システム環境設定のセキュリティとプライバシーの中のアクセス権に関する項目中で、リストに挙がっているNIのプログラムについては、何も考えずチェックボックスをオンにして、アクセス権を与えてみたところ、無事、Maschine Mk3とMaschineソフトウェアの連携が復活しました。100%のパフォーマンスかどうかは未検証ですが、ひとまず報告します。
私の環境ではMaschine mk3が認識されなくなってしまいました。(白いMaschineロゴの初期画面がついている状態)そちらはいかがですか。なお、Maschineソフトウェアは動作します。
MASCHINE ハードウエアーは試してないです。帰ったら繋いでみよう。MASCHINE ソフトウェアの方も画面が真っ白になったり怪しいです。