BOSS より サウンドに強烈なインパクトとビートを加えるコンパクト・スライサー BOSS SL-2 が発売されます。BOSS のペダル・エフェクタータイプのオーディオスライサー。
これ正直、ギタリストにはそんなにウケないんじゃないか、と思う。スライス・フェクト自体がギターにとっては飛び道具だし、バンド演奏ではテンポの追随とかの問題もある。サウンドサンプルも YouTube もそんなにイケてない。でも気になるのはなぜか?
そう。「これ、モジュラーシンセ向きだよね、思いっきり」と思うのよ。ステレオ仕様だし。
BOSS SL-2
BOSS SL-2 は入力されたオーディオをテンポやリズムで刻む効果を狙ったエフェクター。現代風エフェクターだけど、今回のモデルがはじめてではなく、2008年に発表された BOSS SL-20 Slicer の後継モデルということになる。
- 複雑な効果を生み出す新たなスライサー・エンジンにより、独創的でビート感溢れるサウンドを実現
- スライス・パターンを88種類(8タイプx 11バリエーション)搭載
- ATTACKおよびDUTYノブにより、スライサー・サウンドの調節が可能
- 最大出力レベルは±12dBまで調節可能
- 本体フットスイッチ長押しで使用可能なタップ・テンポ機能
- ステレオ接続時のサウンドを様々な方法で出力可能なアウトプット・モード(FIXED、EFX/DIR、RAMDOM、Ping-pong、AUTO、3D CROSS、3D ROTATION)
- Windows/Macに対応したPC専用アプリBOSS TONE STUDIOによりさらに豊富なスライス・パターンを利用可能
- オプションのエクスプレッション・ペダルやフットスイッチを接続することで、多彩な機能をコントロール可能
- MIDI端子(ステレオ・ミニ・タイプ)を搭載。MIDIクロックの同期やCC(コントロールチェンジ)の受信が可能
- 安心の長期5年保証
オーディオをスライス(刻む)のが基本的な機能なんだけど、刻むテンポやリズム、そしてエフェクトを織り交ぜたスライスパターンが 88種類も用意されている。
- SINGLE(2タイプ):スライサー・エフェクトを1つ使用したタイプ
- DUAL(2タイプ):スライサー・エフェクトを2つ使用したタイプ
- TREMOLO:トレモロパターン
- HARMONIC:音程が変化するスライス・パターン
- SFX(2タイプ):様々なエフェクトをかけたスライス・パターン
専用アプリ BOSS TONE STUDIO(Win/Mac)を使用すれば、ライブラリに用意されているスライス・パターンも利用可能。本体に内蔵されたパターンをお気に入りのタイプに入れ替えることもでる。
スライスパターンだけでなく、アウトプットの定位もモードがいくつかあって、ランダム・パンやピンポン、3D ROTATION など面白い機能が用意されている。
そして、値段が安い。18,700円ほど。
これ、どうみてもモジュラーシンセ向けなんじゃないか?
これ、どうみてもモジュラーシンセ向きだろう、と思うんですよ(笑)。
アタックとリリースを調整してシーケンスに表情を出したり(アナログシンセあるある)、リズミカルなスライスパターンでビートを作ったり、ステレオ定位をいじったり。
もうこれ、シンセじゃん(笑)。
ノブも 2段になってたり、モードが細かくあったり、どうみても「ペダル踏んでオン」というより、傍に設置して手元で弄らなければならないような仕様。
さすがにコンパクトエフェクターなんだかあら、シンク・インはないだろうと思いきや、SL-2 には MIDI の CC でテンポを同期できたりオン・オフをコントロールする機能があったり。いっそのこと、CV を受け付けてくれよ(笑)。
似たモジュラーシンセにちょうど狙っているものがあって、Qu-bit Electronix Data Bender なんだけど、当然ながら機能も価格も違うんだけど、出音はほとんど変わらなくなるような気がする。そしてこっちはお値段 ¥61,900。
ローランドは AIRA ブランドでモジュラーシンセやモジュラーエフェクターを作っていたけど、マーケットは小さいので(小粒のディベロッパーが多い業界)、あまり乗り気でないよう。でも、ペダル型じゃなくて、strymon bigsky のような据え置き型エフェクターをしっかり作ってくれないかなぁ。
今回はスライサーだけど、STATTER はローランドがオリジナルだからね(だよね)。
ひとつ買ってみようかな。クリスマスに(笑)。
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