SCSI をターミネイトする IC が飛んでしまった AKAI CD3000XL 。あこがれの AKAI 本社に持ち込み、修理してきました。IC 交換、工賃で 9,000円弱。アカイは横浜市都筑区の住宅街のど真ん中にあり(実家にも近いぞ)、そのビルは全世界のサンプラー市場を席巻していたとは思えないほど小さいものでした。こんな小さい会社でも世界を相手に商売できるんだから素晴らしいですね。うん、転職したい(笑)。
さて、修理から帰ってきた AKAI CD3000XL に以前に購入した Rhodes MK-1 を読み込み、各種の設定、パラメータを再確認。コンバートした MachFive 用プリセットのベロシティレイヤー、フィルター値などを修正した上で、比べてみました。似ている。そっくりだ(笑)。
けど、鳴りが違う。 MachFive は低音から高音域まで実に広く鳴ります。AKAI CD3000XL は中低音が分厚いです(高音の鳴りが少ない)。Rhodes をバキバキに弾いたりする分にはあまり分からないのですが、白玉を弾くと「鳴り」が違うのが分かります。
ということで、全く同じ MIDI ファイルを双方で鳴らしてみました。AKAI CD3000XL は MOTU 828 に直結、音を取り込みました。MachFive はそのままバウンスしたもの。どうでしょう、聴いてみて下さい。音ネタは笑っちゃって下さい。
・AKAI CD3000XL のサンプルデータ(AIFF)
・MachFive のサンプルデータ(AIFF)
で、どちらが好きかというと、AKAI CD3000XL の方が好き。使う音にもよりますが、ドラムキット(バス、スネア)、Rhodes あたりはアカイの太さが好き。ストリングスとかピアノとかはやっぱり MachFive かな。MachFive の Rhodes の音は中音から高音が鳴り過ぎ。ちょっと嘘っぽいです。また、鍵盤を実際に弾くことを考えると、どんなに弾いても負荷による音飛びがない AKAI CD3000XL の方が精神的にもラクです。PowerBook G4 だと飛ぶんですよ、バッファ小さくすると。やっぱりハードウェアは何かと安心です。
最初はアカイをサンクラに通してサンプルデータを作ったんですが、こっちは実にイイ音です。暖かいというか。なるほどアナログは凄いんですね、やっぱり。