告白すると僕は高校生時代、カシオペアとか THE SQUARE とかが好きだった。インストものでかつ盛り上がるコンサートなんてあまり知らなかったもんだから、CASIOPEA PERFECT LIVE とか夢中になって見た。CASIOPEA PERFECT LIVE の神保彰のドラムソロから桜井哲生のベースソロにつながるところなんざビデオテープが擦り切れるほど見たし、スクエアは少々ポップ過ぎたが、THE SQUARE LIVE に収録されている JAPANESE SOUL BROTHERS の曲中からベースソロ、ギター&キーボードソロへの流れはバンドでコピーしたもんだ。BOWY 全盛の時代にインストもののライブを楽しく演奏するのは骨が折れたが、そういうのに憧れていた。
フュージョン好きの多くはそうだろうが、大学に入ってハービーハンコックとかを聴き始めるとカシオペアやスクエアは聴かなくなった。カシオペアは神保と桜井が抜け、スクエアは伊東たけしが抜けた。カシオペアはナルチョが入った新生カシオペアの2作目まで、スクエアは NATURAL まで。まさに「時代とともに卒業」した感じだ(例えれば、プレイできるバーチャファイターは3(スリー)までという感じに似てる、ん?違うか)。その後、古いメンバーがサポートしたアルバムが出たり、新旧メンバーによるライブが出たりしたのはなんとなく知っていた。が、新しい曲はほとんど知らないしチェックしてなかった。
とはいえ、以前に JAZZ LIFE で読んだ合同ライブの DVD は気になった。「THE SQUARE のメンバーがプレイする ASAYAKE とか見てみたいなぁ」などと思って CASIOPEA VS THE SQUARE THE LIVE!! というのを買ってみた。これがイイ。ライブ本編165分、特典映像20分、DVD が2枚組と盛りだくさん。それぞれの単独パートの紹介は除くが、合同演奏では OMENS OF LOVE (THE SQUARE)、 LOOKING UP (CASIOPEA) からスタート。和泉宏隆が弾く LOOKING UP など笑ってしまう。ギター、キーボード、ドラムス、ベースの各バトルパートがあり、見どころたくさんな訳だが、特に神保彰と則竹裕之のドラムが瓜二つというのが面白い。フィルまでバッチリあわせている。凄い。ベースバトルも凄い。ナルチョも凄いが副弦を貼っていないベースで挑む須藤もイイ。また、全メンバーでソロをまわすところがあったりと、見ていて/聴いていて非常に楽しいライブだ。こういうのが好きだったんだと思い出したり。
まぁ、各人の技術力というのもあるんだろうけど、サックス、ギター×2、キーボード×3、ベース×2(しかも1人はナルチョ)、ドラム×2という構成のバンドの重厚なサウンドは凄いね(PA さんが大変そうだけど)。高校時代にプレイした JAPANESE SOUL BROTHERS も収録。中学、高校時代を想い出して「フュージョン少年」に戻ってしまったのであった。
コメント
ASAYAKE 入ってます。安藤があのカッティングをやってます。
ASAYAKE は名曲ですが、僕の理解だと、
初期朝焼け:YAMAHA DX の FM 音源ファットなブラス。
JIMSAKU朝焼け:Aメロがファンキーに。ベースのスラップとドラムのBDパターンがファンク。
中期朝焼け:向井谷がBメロにブラスパターンを入れた(僕は嫌い)。
ナルチョ朝焼け:新生カシオペアのライブだとギターソロの最初の部分がドラム&ベースのユニゾン決めが入った
という理解です。それ以後は知りません。アルバムにはないんですが、JIMSAKU朝焼け(桜井/神保が抜ける寸前)はかっこよかった。あっさりとしたAメロがかっこよくなった。あのアレンジで ASAYAKE が好きになりました。
世代的にほぼ私も同じようですね。
「卒業」の過程も良く似ています。
ちなみにこのLIVE。ASAYAKEは入ってます?
個人的にMINT JAMSのASAYAKEが好きな私です。
卒業してはまったのはキングクリムゾンだったりします。
あのツインバンド(!)もいかれてて好きですねぇ。個人的に。
サポートに若者が一人入っていましたよ。
あれ、Key x 3なんですか?
和泉さんと、「電車でGo!」の向谷さんと、あと誰でしたっけ?