IBM、パソコン事業売却を発表 中国・聯想Gに(asahi.com)。いよいよ発表になった IBM のパソコン事業売却(事実上の撤退ですね)。デスクトップからノートブックにおよぶすべてのパーソナルコンピュータ事業を売却したそうで、最初の5年間は IBM ブランド、 ThinkPad ブランドを使う権利を与えているとのこと。 OEM ですね。
「垂直型統合では競争力を生み出せない」ということなんでしょうけど、 IBM の戦略を手本にする国内メーカーが「パソコン事業を売却もアリなんじゃない?」なんてことで、業界再編へ動き出す大きな出来事になる気がします。少なくとも、大手パソコンメーカーをシェアでみると低価格がウリの Dell に続き、中国企業が IBM ブランドのパソコンを作ることで、 PC はより一層の低価格が進むことが必至です。 パソコン事業は「儲からない」ビジネスとなり、PC市場に新たな淘汰の波–ガートナー、2006年以降の成長減速を予測(CNET Japan)が現実化するんだと思います。
その昔、某やぎの目を運営している友人が、 Mac を使っている僕に「もう、 Mac なんてなくなっちゃうかもね」と言ったものです。その後、彼が使っている Gateway が日本を撤退、その後、東芝がデスクトップから撤退したり、 Compaq と HP が統合、DOS/V の潮流を作った IBM が撤退と、業界は変わったものです。 Apple がどうなるか分かったもんじゃないのはここ10年くらい続いているのですが(笑)。
コメント
個人的には旨味がない(MS が支配する)PC互換機を捨てただけだと受取りたい。
SONY, 東芝と共同開発した CELL の応用分野にフォーカスするのではないでしょうか。まさか PS3 に載せて終わりってことはないでしょう。
ちなみにIBM PCは現在ほぼ全て既に中国生産なので、今回の発表が安くなることにいきなり繋がる訳ではないと思います。
製品における「IBMらしさ」が無くなる事で安くなる事はあるかもしれませんが・・・(^-^;