久しぶりのアップル本。 Apple のデザイナー、いや、デザイン担当上級副社長 であるジョナサン・アイブのキャリアから Apple の製品力や開発プロセスを描いた本、「ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー」です。
Apple のプロダクトデザインといえば、フロッグデザインの「スノーホワイト」が有名。その後、PowerBook などの流線型を多用したデザイン、そして Newton ファンにはおなじみの MessagePad や eMate をデザインしていたのがジョナサン・アイブです。もちろん、Steve Jobs が復帰した後の iMac や PowerMac G3、iPod で絶対的地位を確立したわけですが、昔からのファンには iMac 以前から存在感はあった印象です。
ちょうどその頃、1999年当時の AXIS の表紙になってましたから、当時から有名だったんですね。
この本で認識を新たにしたのは、ジョナサン・アイブが Apple に来る前から、尋常じゃなく天才的なデザイナーであったこと、才能を遺憾なく発揮できたのはやはり Steve Jobs が復帰があったから、そして朴訥な雰囲気ながら Apple の社内政治を勝ち抜いてきた粘り強さでしょうか。
数あるアップル本ですが、ジョナサン・アイブにだけ焦点を当てた本はなかったですし、面白いエピソードも収録されています。ネタばれになるので本の内容は読んでいただくとして、Apple のデザインについて考察した本である一方で、デザイン画やプロダクト写真が少ないのが残念。 Apple Design とまではいかなくても、昔の Apple のプロダクト写真は欲しかったな。当時は「これ」というデザインが定まってない時期だったからか、華やかでいろんなプロダクトがあったから。
二級大英帝国勲章を受け、世界を変えたスターデザイナーになったジョナサン・アイブ、実は本物のサイン持ってます。いつの頃の本か忘れちゃいましたが、最近、15周年を迎えたという Assist On の大杉さんの計らいで手に入れたサイン本。家宝になっちゃいました。
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