Mac Book Air が刷新された。同時に発表された Mac mini のアップグレード版といい、「長らく新モデルが出なかったマシンが刷新されたことが驚き」というサプライズはどうなんだか。でも、Mac の新製品の発表ややっぱり気分がアガるよね。
「MacBook Air はブランド的にも無くすのは惜しい、ならしっかりと作りこんでみよう」ということなんだろうが、現行 MacBook とのすみ分けが微妙になりましたね。MacBook もリニューアルされれば整理されるのかもしれないけど、その場合、MacBook と MacBook Air の位置づけはどうなるんでしょう。
これまでの MacBook Air の位置づけ
異常なまでに薄く、異様に高いノートブックとして誕生した MacBook Air。長い年月を経て、つい最近までは「学生などが気軽に買えるファースト Mac ノートブック」という位置づけでした。エントリーモデル、というやつで、ディスプレイが Retina でなかったり、スペックも少し古めな感じですが、アクセスポートも標準的で価格も 10万を切り、「しっかり使える最初の MacBook 」というイメージ。
新しい MacBook Air と現行 MacBook を比較する
今回の新モデルで、ディスプレイは Retina になるし、Touch ID は搭載されるし、外観は MacBook そっくりに。カラーバリエーションも提供します。そう、MacBook と何が違うの?ということに。ちょっと比べてみましょう。それぞれのポイントをあげてみます。
MacBook Air
- ディスプレイは 13インチで MacBook より大きい(表示領域も)
- 1.6GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ、Turbo Boost使用時最大3.6GHz
- 薄さ(0.41cm)、重さ(1.25kg)ともに MacBook の方が優れている
- 最小構成は 128GB モデルから選択でき、上は 1.5TB まで選択できる
- 134,800円(税別)から選択できる
- 表示領域は MacBook より広い 2,560 x 1,600ピクセル
- バッテリー時間は最大12時間と MacBook より2時間長い
- Thunderbolt 3(USB-C)ポート x 2
- FaceTime HD カメラ搭載
MacBook
- ディスプレイが 12インチ
- 1.2GHzデュアルコアIntel Core m3、1.3GHzデュアルコアIntel Core i5、または1.4GHzデュアルコアIntel Core i7プロセッサTurbo Boost使用時最大3.6GHz
- 薄く(0.35cm)て軽い(0.92kg)
- 256GBまたは512GB SSD のみ
- USB-Cポート x 1
- 142,800円(税別)から
MacBook より安いモデルはあるけど価格差はストレージの差が大きく、最小構成でストレージを同じ 256GB にすると、MacBook Air は ¥156,800 (税別)、MacBook は ¥142,800 (税別)となる。つまり、MacBook Air の方がディスプレイサイズ、スペックともに順当に高いモデル、ということになる。相対的に MacBook が高く見えるかもしれない。
MBA は Touch ID 搭載。 pic.twitter.com/GeDjgWF1lu
— 波形研究所 気になるニュース😃 (@waveformlab) 2018年10月30日
MacBook Air と MacBook はどうなっていくんだろう
新しい MacBook Air はエントリーノートブックとしては高い。ちなみに MacBook Air の最大構成 16GB + 1.5TB SSD は ¥288,800 (税別)。MacBook Air は CPU を選択できない。MacBook の最大構成 ¥214,300 (税別) と比較しても、エントリーモデルというわけではなさそう。
ならば「ファースト・ノートブック Mac 」はどの層が担うのか。おそらくディスプレイサイズからも MacBook がもっとお安くなり、シンプルで軽く、気軽に使えるノートブックになるんだろう。今回のタイミングで ローズゴールドモデルがひっそりと消えているが、ひょっとしたらもっと親しみやすいカラーバリエーションで登場する前触れなのかもしれないね。
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