MOTU DP 10 発表、寝耳の水の怒涛アップデート、なんと Ableton Live のセッションビューを実現

RECORDING

Digital Performer 10

Motu(Mark of Uniorn)が Digital Performer の新バージョン、 Digital Performer 10 を発表した。NAMM 開始直前にチェックした時はページがなかったので、「寝耳に水」という感じ。

DP version 10、はっきり言ってここ 10年で( Windows バージョン対応とそれに伴う VST 対応を除けば・これ、Mac ユーザには関係ないから)一番の野心的なアップデートだと思う。なんと、Ableton Live のようなインターフェイスを追加してきたのだ。ヒーハー!

Ableton Live のセッションビューを実現する Clips window

DP 10 Clip Window

新しいクリップウィンドウにより Digital Performer に「ループトリガー」を導入。 DP の新しいコンテンツブラウザからオーディオと MIDI クリップをクリップウィンドウにドラッグアンドドロップし、リアルタイムでインタラクティブにトリガーして、新しい素材を作成しながらライブパフォーマンスやオンザフライのインスピレーションを得ることができます。

個々のクリップ、マルチトラッククリップグループ(パート行)、または行全体(すべてのトラックにわたるクリップ)をトリガー。 DP の独自のクリップキューを使用すると、クリップシーケンスを事前にスタックすることができるため、手動でトリガーシーケンスをトリガーする必要はありません。あなたのラップトップまたは他の MIDI コントローラからインスピレーションを得たときに、動的にキューにクリップを追加したり削除したりします。クリップウィンドウは、クリップのトリガーとリニアトラックベースの再生およびライブミキシングを組み合わせた、DP をライブパフォーマンスの原動力にします。 DP は今やクリエイティブスタジオ制作とライブパフォーマンスのためのあなたのワンストップショップです。

いやいや、これ、望んでいたけど、まさか採用されるとは思ってもなかった。ない機能がないという DAW ながら、楽曲制作だけでなく、オーディオ・MIDI クリップをトリガーすることで演奏するライブ・パフォーマンスビューを実現するとは、思いもよらなかった。

しかも、この セッションビュー クリップウィンドウ、説明にある通り、ループ中に次のクリップをトリガーしなくてもキューを溜めることが出来る。ホント、ライブパフォーマンスに DP 10 を使うユーザとか増えて欲しいなぁ。MOTU 10 は DAW だけど、動作は軽いからね。

ちょうど正月休みに Ableton Live のアップグレードをしようか迷ってたんだけど、これ以上、DAW を増やしたくないし、でも、MASCHINE はタイムラインという概念がないし、とぐるぐるしてたのが、DP 10 で理想の解決策に。いやいや、後悔するところだったよ。危ない危ない。

Zynaptiq™ ZTX PRO™テクノロジー によるオーディオ処理の向上

DP 10
これは DP9 世代からそうなんだけど、Zynaptiq™ ZTX PRO™テクノロジーによるオーディオ処理(ストレッチやビートディテクション)が向上していると。タイムストレッチをした時の音質よ良さ(オーディオの音質が MOTU DP の生命線なんだけど)がなかなかのものです。

まぁ、クリップウィンドウを採用しているんだから、オーディオループのタイムストレッチは基本なんだけど、クオリティが断然違う。ライブ会場の大きい箱を鳴らす時には違いが出るんじゃないかな。

その他、VST3 もサポート、UIや機能のエンハンス、5Gのライブラリーも

DP10
DAW としての機能向上・改善も盛りだくさん。Windows に対応しているから VST も本格的にサポート、VST3 プラグインが使えるようになる。

膨大な機能を搭載する DAW の操作はマニュアルが手放せないんだけど、 Run Command ウィンドウで機能の検索ができるようになった。これまではメニューのコマンド位置の検索や macOS 標準のヘルプには対応してたけど、これも便利そうです(だからメニューを日本語化する必要ないですよ、やめてちょうだい)。

ライブラリーは 5G って、もうそんなにはいらないんだけど、付いてきます。

製品・アップグレードの価格はまだ

「製品価格は DP9 相当を予定」とのこと。アップグレード価格など、詳細はまだ情報がありません。本日以降に DP9 を買ったユーザは無償で DP10 にアップグレードできることが発表されています。価格も落ちると思うので、ぜひ、トライしてみて下さいよ。

NAMM で 3万円くらいの面白ろガジェットが盛りだくさんですが、DP 10 のアップグレード予算も確保しておかなきゃ。10個買ったら 30万行ってたとかなりそう。それより、iMac の新型が出たら、そっちも買わなきゃいけないし。

— update
国内の販売価格が決まりました。

MOTU DP10 国内の販売価格
とてもアクセスも多く、MOTU Digital Performer もまだまだ人気なんだな、と嬉しく思った今日この頃。MOTU DP10 の国内販売価格がまとまりました。ハイ・リゾ...
波形研究所長
波形研究所長
Digital Performer は最強なのだ。ユーザで本当に良かった。
MOTU マークオブザユニコーン/Digital Performer 10 クロスグレード版
MOTU
アコースティック&エレクトリックドラムキット、ピアノ、ギターやベース、チャーチオルガン、エレクトリックオルガン、弦楽器、木管&金管楽器、シンセサイザー、民族楽器、ボイスサンプルやコーラス、パーカッション、SE(サウンドエフェクト)などが5GBに及び収録されており、300種以上の楽器、1,100もの音色と500種類のループから構成されいるサウンドバンクが付属
MOTU マークオブザユニコーン/Digital Performer 10 アカデミック版
MOTU
DP 10のBeat Detection(ビート検出)は、個々のループのほか、マルチチャンネルのステム、そしてフルミックスされたオーディオに含まれるリズミカルなオーディオのビートを検出し、BPMに縛られない自由なオーディオエディットを実現
MOTU マークオブザユニコーン/Digital Performer 10
MOTU
アコースティック&エレクトリックドラムキット、ピアノ、ギターやベース、チャーチオルガン、エレクトリックオルガン、弦楽器、木管&金管楽器、シンセサイザー、民族楽器、ボイスサンプルやコーラス、パーカッション、SE(サウンドエフェクト)などが5GBに及び収録されており、300種以上の楽器、1,100もの音色と500種類のループから構成されいるサウンドバンクが付属
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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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コメント

  1. 波形研究所 所長 takefumi より:

    旧DPからのアップグレード価格は21,450円(税別)、ダウンロード販売のみのようです。
    https://h-resolution.com/product/digital-performer-10-upgrade/

  2. 波形研究所 所長 takefumi より:

    国内代理店ハイレゾさんの製品ページが出来ました。通常価格・クロスグレードについては価格が表示されます。
    https://h-resolution.com/product/digital-performer-10/

  3. 波形研究所 所長 takefumi より:

    ハイレゾ曰く「早ければ来月リリース予定となっています」とのこと。

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