iZotope Ozone 9 が Apple Silicon(M1)にネイティブ対応した。DAW のプラグインの中でも飛び切り重いプラグインでかつ、Rosetta 2 の性能があまり出なかったプラグインだ。iZotope Ozone 9 Advanced を使っていると、IRC IV モードなど重い処理が多いので本当に楽しみにしていたアップデートだ。早速、ベンチマークで比べてみた。さてどうなるか
iZotope Ozone 9 Version 9.12.0
待ってたぜ! Ozone 9 M1 対応!#iZotope pic.twitter.com/xiqaydaQh6
— 波形研究所 気になるニュース🇺🇦 (@waveformlab) 2022年4月15日
iZotope Ozone 9 の M1 アップデートは幸い無償だ。本当によかった。
iZotope Ozone 9 Intel vs Rosetta 2 vs M1 Native
検証のために、Ableton Live 11 で、オーディオ 2トラックでマスタートラックに Ozone 9 Advanced が 3つアサインされたプロジェクトを作った。Ozone 9 が 1つだとバウンスが時間的に差が出にくいので、3つ同じ設定のものをさしている。試したのは、以下の環境だ。おまけで、インテルプロセッサとも比較してみた。2回ずつ試して平均をとっている。
- Ozone 9 Advanced Ver.9.11.1 + Intel:iMac 5K 2019 Intel Core i5 – 3.7GHz 6-Core + AMD Radeon Pro 580X + 40GB + BigSur
- Ozone 9 Advanced Ver.9.11.1 + Rosetta 2:MacBook Pro 14 2021 Apple M1 Pro CPU 10-Core, GPU 16-Core, Neural Engine 16-Core + 16GB + Monterey
- Ozone 9 Advanced Ver.9.12.0 + M1 Native:MacBook Pro 14 2021 Apple M1 Pro CPU 10-Core, GPU 16-Core, Neural Engine 16-Core + 16GB + Monterey
結果どうだったか。こうなった。
- Ozone 9 Advanced Ver.9.11.1 + Intel:01:35(95秒)・基準 100
- Ozone 9 Advanced Ver.9.11.1 + Rosetta 2:1:34(94秒)98.9%
- Ozone 9 Advanced Ver.9.12.0 + M1 Native<:1:07(67秒)70.5%
どうよ!
Rosetta 2 と M1 ネイティブの比較でも 1.4倍速い。シャアザクほどではないが、しっかりスピードアップしている!
ちなみに処理をアクティビティモニタで比べてみたところ、処理が最適化されていることで、負荷はあまり変わらずにスピードアップを果たしている感じだ。コアの使用状況もあまり変わらない。うんうん、すごい。
iZotope は Native Instruments と Soundwide を結成したみたいだけど、とにかく無償アップデート対応で良かったよ・嬉しかったよ。
ということで、iZotope Ozone 9 オススメです。
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