Roland AIRA Compact T-8 レビュー

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Roland AIRA Compact T-8

AIRA Compact シリーズの発売が開始された。AIRA Compact T-8 をオーダーしていたのだが、発売日当時に無事届いた。実機を触った感想をシェアしておく。

AIRA Compact シリーズについては、ICON の記事 開発者が語るローランド初のガジェット楽器、「AIRA Compact」…… 感覚的にコード進行を作れる『コード・シーケンサー』とは一体?を一読のこと。Roland の開発者がどのように AIRA シリーズを位置付けているかが明確に分かる、非常に強力なインタビュー記事だ。

AIRA Compact T-8:箱から出してスグに遊べる

Roland AIRA Compact T-8

Roland AIRA Compact – AIRA 新シリーズが爆誕、エレクトロニック・ミュージックを遊びつくすコンパクト・マシン! で既に紹介した通り、T-8 はドラム+ベースのグルーブマシンだ。

各楽器のボタンを押せば再生されるパターンが点灯し、TUNE というツマミで音作りができる。TB-303 ゆずりのベースには、CUTOFF / RESO / ENV MOD というお馴染みの弄り倒しパラメータが「このツマミをまわせば気持ちいいですよ」といわんばかりに配置されている。

そして右側には DELAY / REVERB のセンドツマミ。とりあえずツマミをいじると効果がかかるので、触るだけでなんななく理解できる。説明書を読まなくとも、箱から出してものの 5分程度で、これくらいのプレイが楽しめる。

リズム系:シーケンサーパラメータは豊富にある

T-8 BEAT MACHINE

説明書を iPad mini で読みながら操作を覚える。リズムシーケンサーは現代の音楽のトレンド、リズムトラック制作に必要な要素はしっかりおさえられている。

アクセントとその強さ(リズム全体にかかる)、インストゥルメント単位にプロバビリティー(再生確率)、刻み連打を表現するサブステップ、サブステップ・プロバビリティー、ベロシティ、シーケンス全体にかかるマスター・プロバビリティーが設定でき、リズムボックスとして必要なことはほぼできる。

特に、プロバビリティーをノート単位で設定できるので、スネアのフィルをランダマイズ化したり、2周目の頭のキックのみ時々鳴らなくしたり、ということが簡単に設定できる。

「2万円というとてつもなくリーズナブルな楽器によくここまで」という感じ。

リズム系:音は抜群、でもやっぱり選びたい

サウンドも実にグレイト。Roland 定評のサウンドというか、DAW では感じにくいハード特有の音作りは迫力ある。SP-404mk2 のエフェクトなんて、えげつないくらいに効くんだけど、T-8 もいい。Delay をかけたらちゃんとディレイするし、Reverb もツマミをまわせば「リバーブかけました!」という感じに気持ちよくかかる。

Roland TR-8s にあこがれているんだけど、個々のサウンドは負けてはいないと思う。

一方で、やはり音の種類が少ない。少なすぎる。各サウンドはプレイ中に調節する程度の範疇に収まっており、じっくり音作りを楽しむタイプのものではない。

それは開発側も意図していて、あれこれ用意して選びにくくなったり、難しくなったりするのを避けたんだと思う。

「コンパクトにまとめたんですから。名前にも書いてますよね、コンパクト。」という感じか。

でもやっぱり、キック1種類(TR-909)、スネア1種類(TR-808)、ハイハット1種類(TR-606)固定です、というのは残念。Roland のサウンドキットとして、TR-808 のキックも使いたいし、カウベルも使いたい。あ、TR-8s を買えばいいんじゃん(笑)。ほんと開発者のイメージ通り。

ベース:TB-303 の再現度は非常に高い

ベースパートは TB-303 をシンプルにまとめてある。矩形波と鋸波を選択できるし(切り替えはちょっと大変だ)、スライドもついている。KYB ボタンをおせばキーボードのように弾くこともできる。

ベースパートを弄っていると、「あぁ、もっと過激に!」「神よ!ディストーションを与えたまえ!」なんて思うのだが、そんなものは実機にも付いてなかったし、TB-303 を深堀りしたかったら、AIRA TB-3 なり、Roland Boutique TB-03 を買って追加すればいいんだろう。

コンパクトで完成度の高い楽器、もっと欲しくなる

あと本体はカジュアルなデザインながら、安っぽさがない。「旅先に持ち出せる」なんてキャッチフレーズがついた楽器は多いが、AIRA Comapct シリーズは本当にポータブルだ。

充電式バッテリーにしたのもいい。電池だともう少しやぼったいデザインになり重さも増すので避けたようだが、狙い通りだ。

また、この楽器が 21,890円で買えてしまうのが本当に凄い。円安な世の中、海外の人は笑いが出てしかたがないレベルだと思う。優先順位の関係で後回しになると思うけど、AIRA Comapct J-6 も楽しいだろうな、と思う。

AIRA Compact でハードウェアを組み合わせて使う楽しみを知り、TR-8s や MC-707 に手を出す人は出るんだろうな。

なんかこの感覚、なんかであったな…。

そうだ、撒き餌レンズ(キヤノン EF50mm 短焦点)だ!沼に誘うヤツ(笑)。


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