仮面ライダー新１号　変身ベルト

何んか、エントリーとして取り上げるだけで、十分バンダイの戦略に引っかかっている気がするが、税込 31,000円の仮面ライダー新１号　変身ベルトが発売されるようです。発売は３月下旬を予定。

子供の頃、仮面ライダー変身ベルトはまさに「高嶺の花」だった。欲しくて欲しくて涙がでる（最近、泣くほど欲しいものはないなぁ）ほど欲しかったもんだ。近所の誰も持ってなかったし、当然僕も買ってもらえなかった。子供の憧れだった。

今でも思い出すのが、昔、子供が何かクイズに挑戦して、正解すると宝の山（オモチャ）がもらえて、不正解だと巨大な蛇だか怪獣だかに食べられてしまう、という番組があった。巨大な怪物のような口の中に消えていく子供の姿は、幼稚園の頃の僕にはかなり恐ろしいものだった（実際、泣いている子もいたもんだ）。で、その宝の中に輝いていたのが「仮面ライダー変身ベルト」だ。子供ながらに「人生を懸けるとはそういうものか」なんて思ったもんだ。

で、大人になって「手に入れてみてはどーですか」という話だ。でもさ、どうなのよ。買って腰に巻くわけ？（笑）。「お！かっこいいじゃん」と軽く買うならともかくも、多くの子供の心を掴んだ変身ベルトを今になって（高値で）売り出すとは、なんか嫌らしい感じも。

子供の頃の想い出の方が31,000円よりはるかに重要なので僕はスルー。昨今の「再発ブーム」を否定するつもりは毛頭ないよ。「昔買えなかったギターを買っちゃった」なんて話は大好きだし。でもね、仮面ライダー変身ベルトは別なのよ（笑）。