“Yes, I’d like to order 4,000 lattes to go, please,” – Steve Jobs

投稿日: カテゴリー: PDA / iPhone / iPad / Apple Watch, QUOTES

(iPhone でサンフランシスコのスターバックスを検索するデモをみせる Steve Jobs。地図上にヒットしたスターバックス店舗の1つをタップ、電話をかける)

スタバ店員:おはようございます、何になさいますか?

Steve Jobs:あぁ、ラテを注文したいんだ。 4,000個、持ち帰りで。あぁ、冗談。間違えちゃった。ありがとう、バイバーイ(笑)。

(会場爆笑)



2007年1月9日、 iPhone がはじめて発表された Macworld Expo SF のキーノート。革新的なスマートフォンである iPhone の地図検索機能をアピールするデモンストレーションでの実に有名なエピソード。

世界ではじめての iPhone でかつ Steve Jobs からの電話を受け取ったのは、Ying Hang “Hannah” Zhang という女性店員。彼女へのインタビューは、BECAUSE OF STEVE JOBS’S FIRST PUBLIC IPHONE CALL, STARBUCKS STILL GETS ORDERS FOR 4,000 LATTES – Fast Company に掲載されている。

And Then Steve Said, ‘Let There Be an iPhone’ – New York Times を読むと、このプレゼンテーションが実に危うく綱渡りだったかが分かる。日本語で紹介した記事が Appleの元エンジニア、綱渡りだった初代iPhoneデビューを語る – IT media にある。

その段階のiPhoneはまだ動作が非常に不安定で、100回近く行ったリハーサルでは何かしら必ず問題が発生し、完ぺきなプレゼンテーションを目指すジョブズ氏は失敗のたびに担当者に「おまえはクビだ」あるいは「もし(本番で)失敗したらおまえのせいだ」とどなったという。

本番では、ジョブズ氏は流れるような動作でiPhoneで電話をかけ、メールを送信し、Webサイトを表示させたが、実は各操作の順番によってはiPhoneがフリーズすることもあり、本番での操作の順序は試行錯誤の結果編み出されたものだったという。

また、不安定なWi-Fi機能の接続のリスクを少しでも減らすために、AirPort(Apple製の無線ルータ)の周波数を米国では使えない日本のものに変え、参加者が会場に持ち込むWi-Fi対応端末からのアクセスを回避したとグリノン氏は語った。

ご記憶のように、2007年1月9日のジョブズ氏によるiPhoneのデモは素晴らしいものだった。グリノン氏をはじめとするチームのメンバーは客席から進行を見守っていたが、グリノン氏は緊張に耐えるためにポケットにスコッチを忍ばせ、自分に責任があるパートが無事終了するたびに1ショットきめていたため、デモが終了したときにはすっかり酔っ払っていたという。

そんな綱渡りぶりを微塵も感じさせないプレゼンテーション。まさに鬼のようなリハーサルの賜物であったのだろう。世界をみまわしても、ここまで商品のデモンストレーションに注力する会社もないだろうが、普通の会社だったらリスクを回避するためにデモンストレーションの内容を縮小する、などの手を打つと思う。しかし、それでは iPhone の魅力を、興奮を伝えられなかったに違いない。

エンターテイメントあふれるプレゼンストーリー、世間の話題性に対する「読み」、実行するためにはどんなこともやる執念、を考えると本当に恐ろしい会社だと思う。

Steve Jobs calls Starbucks – YouTube




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