今回は iTunes Match で不適格とされたデータを iPhone に同期する方法を模索します。検証の準備としてミュージックデータをリセットしたら、iPhone に 30GB という広大な空き容量が。iTunes Match 、最高です。
Apple のディスカッションボードに iTunes Match の状況を確認するスマートリストの作り方が載ってました。上記がそれですが、結果は「iCloud の状況」で「待機中」を選ぶのとだいたい同じリストになります。なので、「待機中」「エラー」だけを抽出してもいいかもしれません。
iTunes Match のスキャンが終了しない問題ですが、私のケースでは何の対処もしてませんが、現在、ステップ3に進行しました。なので、サーバ側の問題なのかもしれません。時間が解決してくれる、というのが濃厚です。
「ミュージックビデオ」では iPhone に持ち込めない
さて本題。iTunes Match は、ライブラリをスキャンして iTunes Store のライブラリとマッチしたものは Apple のデータを採用、アンマッチのものは iCloud にアップロードします。iTunes Match の対象とならないファイルは「不適格」としてローカルライブラリに取り残されます。200MB 以上または2時間以上の楽曲データ、そしてミュージックビデオは大半が「不適格」ファイルになります。
iTunes Match を導入すると、iPhone とのシンクは iTunes Match シンクとなり、自由に同期ファイルを選択できなくなります。iTunes Match は楽曲データを対象としているので、購入したミュージックビデオを除き、ミュージックビデオを iPhone に持ち込めなくなります。困った。
iTunes Match が数年先行している米国のディスカッションスレッドをみてみましたが、結論としては「ミュージックビデオをテレビ番組やムービーにしてしまえ」という方法しかないようです。ムービーだとアーティストごとに集約できず管理が大変なので、テレビ番組属性にするのがいいみたいです。
方法は書くまでもないのですが、ビデオを選択して「情報」の「オプション」から「テレビ番組」を選択、「ビデオ」タブの「番組」にアーティスト名や集約したいジャンルなどを入力すればオーケー。後はテレビ番組として同期設定すれば良しです。ミュージックビデオは楽曲データに比べサイズが大きいので iPhone に予め同期しておきたいですよね。あまりスマートではないですが、仕方がありません。急場、これでしのぎましょう。
音源が「低品質」なために不適格になるケース
次に「不適格」にされるケースとして、「 AAC または MP3 としてエンコードされた曲で、一定の品質基準を満たしていない曲は、マッチングされないか、iCloud にアップロードされません。(iTunes Store:iTunes Match の登録方法)」という現象をみてみましょう。具体的には、90Kbps あたり未満のファイルはのきなみ「不適格」をくらってます。私のケースでは、スピーチや授業の模様などを録音したモノラルファイルが該当しました。
これは、より高いビットレートになるように AAC で再エンコードし、iTunes Match をアップデートすれば iCloud に持っていける可能性があります( 128Kbps になるように調整したら、無事に iTunes Match 対象になりました)。
ビットレートロンダリングには気を付けて
最後に蛇足ですが、iTunes Match で「マッチ」することで得られた 256Kbps ファイルはしっかりと利用者が特定できるようになっています。データ自体に購入者のフルネーム、メールアドレスが入ってますから、ファイルの扱いにはくれぐれも注意すること。例えば、「友人にならいいだろう」とデータをコピーしてあげたとしても、その友人が共有サイトにアップロードしたとたん、どうなるか はお分かりですね。
iTunes Match は Apple からの「プレゼント」ではありません。Apple により世界規模で実施されている不正ファイルロンダリング、不正ファイルの究極的撲滅運動と思った方がいいです。変なことで足下救われないようにね。
コメント
アートワーク表示系の検証をやってますが、iPhone と Mac で仕様が異なり混乱。Mac の iTunes と iPhone のミュージックアプリでは同じ楽曲でも1曲の時間表示が1秒違う(苦笑)。どうなってるんだよ。
iTunes Match 、昨日無事に終わりました。iTunes で楽曲情報を変更するたびに Apple サーバに連絡にいくので、まぁ、大変なシステムです。