IK Multimedia iRig Keys 2 Mini – オーディオ・MIDIインターフェイス機能を搭載したコンパクトキーボード

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iRig Keys 2

IK Multimedia が iRig Keys 2 Mini の発売を開始する。ミニサイズ鍵盤を搭載した 25鍵モデル。iPhone/iPad での利用を想定した MIDI キーボードだ。iRig Keys 2 は 25ミニ鍵盤、37ミニ鍵盤、37フルサイズ鍵盤の3モデル構成となった。

IK Multimedia iRig Keys 2 Mini

iRig Keys 2 Mini

IK Multimedia iRig Keys 2 Mini はミニ鍵盤を採用したコンパクトなモバイルキーボードだが、搭載されている機能は個々によく考えられている。

まず、iOS 対応について。iPhone/iPad の音源アプリの利用を想定し、iOS/iPadOS に対応した USBインターフェイスを搭載、Lightning(または USB-C)USB 変換ケーブルが付属する。iPhone/iPad に iRig Keys 2 を接続して使う場合、iPhone はヘッドフォン端子を持っていないことから音源アプリのオーディオ出力に困ってしまう。iRig Keys 2 はヘッドフォン端子を装備しており、アプリのオーディオ出力をモニタできる。

Mac と接続した場合も iRig Keys 2 がオーディオインターフェイスとなるため、本体のヘッドフォン端子を使う必要がなくケーブルの取り回しもよい。iRig Keys 2 は USBのバスパワーで動作する。シンプルでいい。

iRig Keys は MIDIもサポートしている。MIDI入出力端子がついているので MIDIインターフェイスにもなる。接続した MIDIデバイスのオーディオルーティングは別途しないとダメだけど、MIDI端子がついているというのは心強い。コンピュータやiOSデバイスを使わない場合でも、普通にMIDIキーボードとして使える訳だ(その場合、USBモバイルバッテリーから給電する)。

また、ミニサイズの鍵盤はベロシティにも対応している。モバイルキーボードとはいえ、キーボードは鍵盤が命。モバイルに最適な(カッコいい)コンパクト MIDIキーボードはここから選べ!【まとめ】は執筆のために全モデル実際に弾いてみたのだが、鍵盤の品質は様々だ。モバイルキーボードだから鍵盤の弾き心地が最優先事項ではないだろうが、鍵盤の返りが結構ひどくて対象からはずした製品も複数ある。iRig Keys 2 Mini の鍵盤も楽器屋の店舗に並んだら試して報告しようと思う。

また小さなボディに4つのノブがついている。これらはソフト側で自由にアサインすればよし。フィルターやエフェクトのオン・オフやパラメータをアサインすれば楽しいだろう。

コンパクトで魅力的な iRig Keys 2 に死角があるとすれば、ピッチベンド・モジュレーションホイール、サスティンペダルが省略されている点だ。実際、モジュレーションホイールを使うことは稀だし、どうしても必要ならノブをアサインすればいい。が、サスティンペダル端子(もしくはスイッチ)がないのは残念。

iRig Keys 2 Mini

サイズは 324mm × 139mm × 54mm で 0.87kg。うん、コンパクトだ。価格はアマゾンで 14,850円。

コンパクトサイズのキーボードでサスティンを使うシーンは少ない(自分も MASCHINE ではサスティンは手入力しちゃうし)。ここはキー入力用と割り切れば、前述のオーディオ・MIDIインターフェイス機能やUSBバスパワー動作という徹底したシンプル指向さ他のMIDIキーボードを圧倒していると思う。うん、IK Multimedia は割り切りがうまいのかもしれないね。


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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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