Roland TB-303 のソフトウェアクローンとして名高い audiorealism の ABL – audiorealism Bass Line がバージョンアップ、Apple Silicon に対応した。
ABL 3.3.0 で Apple Silicon に対応
Roland TB-303 の再現度がハンパでないと ABL 3。BEHRINGER が TB-303 クローンを発売した際にあまり積極的に取り上げなかったのは「それってどーなのよ」と思うのと、個人的にはこの ABL 3 の方が取り回しがしやすかったから。サウンドは抜群だし、TB-303 特有の入力メソッドを使わずして普通に MIDI を書けば鳴らせるのがメリット。
現在は本家 Roland Cloud で音源があるのだけれど、ABL の良さは失われていない。今回のアップデート、3.3.0 では 3種類のオーディオエンジンが選択できるようになり、また、Apple Silicon M1 に対応した。今回のアップデートによる変更点は
– Apple M1 and Intel compatible (native M1)
– Three audio engines to choose from (can be switched on the fly)
– Distortion and drive from ABL2 makes a come back
– Shuffle with MPC timing modes
– Defects switchable in audio engine 3 (broken accent and/or slide)
– Shift+Click for 303 style programming mode (note on, tie, rest)
– Bass and Treble controls added to the Setup page
– TD-3 pattern import
ABL3.3.0 は既存の ABL 3 と並存ができる(ABL3x と表示される)。ABL3x は ABL とかなり違い、ABL2 に搭載されていた DRIVE / DISTORT / HGIHPASS ノブが復活して搭載されている。
SETUP ページの UI も変更され、上記のエフェクトのセッティングが追加され、ちょっと意味が分からなかったグラフモデルはなくなった。
オーディオエンジンは、MODEL1(TB303のクリーンなサウンドモデル)/ MODEL2(ABL3 デフォルト)/ MODEL3(MODEL2 のダートとボトムが抑制されたもの)をオンザフライで変更できるようになった。TD-3 のパターンインポートも使える。
そして、Apple Silicon M1 にネイティブ対応したのも嬉しいところ。Roland Cloud はサブスクですが、ABL は買い切り。TB-303 サウンドを使う人はぜひ試して欲しいプラグインです。
以前、ABL3 を紹介する動画と、ABL3 で遊んでいる動画をアップしているので参考に。
コメント