国内最強でまだまだ進化が期待されるホンモノの音楽配信サービス iTunes Music Store 。「 iTunes Music Store のような音楽配信サービスによって CD のようなメディアを買うなんてことは古くなる」という論調を耳にするけど、音楽好きにとっては「それは嘘」だ。実際、僕の場合 CD 購入は増えている。 iTunes Music Store でお金を使う一方で、Amazon で CD を買ってる訳だ。
不況が続く音楽産業にとって、iTunes Music Store が果たす最大の効果は「未知の音楽に触れるチャンスを増やす」ことだ。 Amazon のようなインターネットショッピングサイトではアーティストやアルバムが決まっていないと CD を買うことができない。タワーレコードやHMVのようなリアル店舗でも試聴できるアルバムは限られている。在庫 CD の何パーセントが試聴できるというのだろう。また、リアル店舗、ツタヤのようなレンタルCDショップでは、自分が聴かないと決めつけているコーナーには足が向かわない。僕の場合、自然に J-POPS コーナーを素通りしてしまう。
音楽に国境はないし、プレーヤーの人種にも偏見はない。ジャズからポップス、ロックまでハワイアン以外は幅広く聴いている。実際のところ、ラジオで聴いている時に「おお、いいな」と思う J-POPS の曲も多い。けど、買っていないのは単に「アルバムタイトル/アーティストが漠然としている」のと「売り場に行かない」からだ。
iTunes Music Store ならこの問題が解決する。 iTunes Music Store の左にある「音楽をブラウズ」をクリックしてみて欲しい。ジャンルがより細かく表示される。 J-POPS どころか、懐かしい歌謡曲だってあるのだ。ついつい買っちゃう。 CD ショップでは絶対に手に取らない本田美奈子、少女隊だって聴いてみる。クリスタルキングの「大都会」だってソング単位で買えるようになっていたら買ってたさ!
で、数曲聴いてみて「おお、このアーティスト、いいかも」というのが見つかったら Amazon でワンクリックだ。似たような価格ならライナーノーツ付きで音質でもアドバンテージがある CD がいいに決まっている。 CD も買っちゃう。
昔のレコード屋だと自分が買ったレコードにあわせて、「これも聴いてみろ」と店長がお薦めレコードを教えてくれたものだ(今考えると「営業」だね)。地味な話だけど、自分の音楽の範囲を広げる貴重な機会だった。今の HMV やタワーレコードではそんなこと期待できない。最近の FM は音楽を最後まで流さないし、「今パブっている音楽」しか流さないので、出会いの場として機能しない。
iTunes Music Store なら、今まで聴かないと決めつけていたアーティストも、単に聴いていなかったアーティストの音楽も簡単にチェックできる。昼だろうが夜中だろうが、何時間だって試聴させてくれる。
ぜひ、普段ノーチェックだった音楽に触れ合って欲しい。開国をせまる「黒船」に例えられる iTunes Music Store だけど、日本の音楽産業の活性化に一番貢献する音楽配信サービスだ。国内のほかのサービスも「売れ線ソング数曲」ばかり売ってないで、もうちょっとがんばれ。
コメント
still in Belgium, still in Toyota, still insane… :)
What about you?
Wow! I have’t seen you for years. How are you? Whre are you living? > colin
I can’t believe you still like Apple…..
>「大都会」だってソング単位で買えるようになっていたら買ってたさ!
私もそれでパスしてたんですが、さっき見たらソングになってました!
*..)σげっつw
ホントCD購入枚数はますます増えそうですよね・・。
iTMSはいまのところ懐メロばっかり(一発屋さんとか入手困難モノ)。
iTunes Music Store(iTMS)で探し物
[CNET News]アイチューンズ社長、iTMSは「リアル店舗にも負けない」と強気昨日、iTMSで欲しい曲を探してみました。探したのは、ケニー・ドーハムの“エル・マタドール”とチック・コリアの“ラ・フェスタ”。ジャズです。すると、ケニー・ドーハムは、まったく曲がリスト…