アナログシンセサイザーの良き時代を象徴するポリフォニックでルックスも抜群の KORG の名機、Mono/Poly を iOS デバイスで復刻した iMono/Poly がリリースされました。KORG Gadget の音源(ガジェット)にもなる優れものです。
とにかくかっこよかった KORG Mono/Poly
1981年リリース、6ボイスポリフォニックの本格機 KORG Polysix と同時期にリリースされている Mono/Poly 。構成は 4VCO/1VCF/1VCA/2EG/2MG でポリフォニックで使うなら和音と基音を表現するギリギリの 4ボイスまで。モノフォニックならとにかく分厚いっすよ、というコンセプトのシンセサイザー。スクエアでカジュアルなルックスがとにかくいい。
ローランドがアナログではモジュラー方向へ、デジタルはとにかくボタンを少なすしたスマートスタイルへ振ったのに対し、コルグは早くから、幅広く初心者にもとっつきやすいカジュアルなシンセサイザーを作っていた。この Mono/Poly はその後の Poly-800 につながる「カジュアルコンパクトタイプ」を試行したアナログシンセサイザーだ。当時、15万円を切るプライシングも良かった。モノポリー、うん、名前もいいよね。
KORG Mono/Poly が iOS で動作する
Mac 版は非常に古くから存在する ので正直、「あれ、iOS版出てなかったっけ?」と思ったのだが、iMono/Poly 登場です。4VCO で4音ポリなんてことはなく、最大同時発音数は 32音。コルグ独自の電子回路モデリング・テクノロジーCMT(Component Modeling Technology)により忠実に再現、とのことです。
動作環境は、iPad Pro、iPad 第5世代、iPad Air 2、iPad Air、iPad mini 4、iPad mini 3、iPad mini 2
iPhone 7 Plus、iPhone 7、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE、iPhone 5s、iPod touch 第6世代。僕の iPad mini では動かないので、どうしても感情が入らない(笑)。
シンセサイザーとして音色のエディットを存分に楽しめる構成の一方で、Expansion Factory Pack として 128音色のプリセットを 600円で購入できるようになっています。
ちなみに KORG Legacy Collection の Mono/Poly のユーザ音色もインポートできるようだ。
KORG Gadget for Mac では今後のアップデートで対応
ブログを書く時はニュースをそのまま書き写すんじゃなくて、何かしら気になることを解決してから書くようにしてるんですが、今回は KORG Gadget for Mac での扱いが気になる。iMono/Poly は KORG Gadget の Montpellier(モンペリエ)ガジェット として動作する。iOS 版の KORG Gadget はそれでいいとして、KORG Gadget for Mac のケースはどうなんでしょう。
KORG Gadget for Mac 1.2.0 では Montpellier は見当たりません。わからないので聞いてみるしかない。
ありがとうございます!また、ご質問ありがとうございます。現在は Montpellier を使用したプロジェクトを iOS から Mac に移動しても開くことはできません。次期バージョンにて対応予定となります。よろしくお願いいたします。
— KORG Gadget (@korg_iapps) 2017年8月25日
なるほど、今後のバージョンで対応、ということですね。
通常価格 3,600円を9月30日までの発売記念セール、2,400円(33%OFF)で販売中。気になる人はキャンペーン中にゲットしましょう。
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