令和元年(2019年度)の音楽環境について書きます。昨年までは音源と楽曲をシェア・リプロデュースできる楽しさ・喜びから KORG Gadget を使うケースが多かったが(KORG Gadget でしっかりした 2 mix まで持っていけることが分かった)、年始に楽曲交換 SNS の Allihoopa がなくなり、一挙に KORG Gadget 熱が冷めてしまった。
KORG の楽しい音源達は KORG Gadget for Mac のおかげで Audio Units プラグインだからポータブルだし、今年加わった Native Instruments KOMPLETE の音源達、UVI Falcon の追加、DP10 の登場で、今年は久しぶりに Digital Performer (と MASCHINE)に戻った感じだ。
ということで、今年の音楽環境ヒットを紹介しておこうと思う。まずは音源から。
- Instrument : UNA CORDA from Native Instruments KOMPLETE 12
- Instrument : Massive X from Native Instruments KOMPLETE 12
- Instrument : UVI Falcon
- Instrument : BEHRINGER Model D & KORG monologue
- Instrument : Roland SYSTEM-1
- Instrument : Battery from Native Instruments KOMPLETE 12
- Instrument : KONG form Reason Studio Reason 11
Instrument : UNA CORDA from Native Instruments KOMPLETE 12
UNA CORDA は非常に面白いピアノ型音源だ。下記に詳しく機材紹介・楽曲作例をしているが、通常のピアノ音源と異なり、「ホンモノらしさ」ではなく、ピアノのキャラクター構成を自分でアレンジできる(しかもリアルピアノのサンプリングから)。具体的には、フェルト弱音器をかまして「すごくウェットな優しいピアノの音」から、少し機械音を上げて「パリッとしたピアノの音」まで自由自在だ。
ホンモノのピアノは Synthogy Ivory 2 や他の Kontakt 音源にまかせてるんだけど、UNA CORDA は非常にスマートで使いやすい、好きでたまらない彼女のような音源だ。
Instrument : Massive X from Native Instruments KOMPLETE 12
Massive X は今年登場した Massive のリニューアル版。アナログシミュレートを基本に非常に多いパラメータで無限の音色を作り出せるプラットフォームといってもいい。発音エンジンからモジュレーションまで様変わりしたことと、登場したてでこなれていない部分はあるけど、プリセットだけでも面白い。
鋭いすぎて使いどころがないカッティングエッジな音色もある一方で、ファットで暖かいパッドやキラキラな音色変化がおこるパッド、重くてかつ響くベース音色など、使いどころ満載だ。「うーん、どうしようかなぁ」という時にはとりあえず Massive X を立ち上げることが多い。非常に頼りになる相棒のような音源だ。
Instrument : UVI Falcon
今年の購入音源で最大のヒットだろう、UVI Falcon。Falcon が素晴らしい音源であることは、Falcon を使い込んでいる某ヤマキ氏の解説からも知っていたんだけど、予想以上に負荷が低いことに驚いた。
MachFIve や UVI の音源が Falcon 導入で1つにまとまったので、使いどころが広い。サンプル・ループ音源からエレクトリックピアノのサンプル音源、多種多様なシンセサイザーまでプリセットがジャンルや音源で分けられているので、使い勝手が良い。
MachFive のようにマルチティンバー(+エフェクト)の UI なので、本当は複数の音源を1つの画面で処理できるんだろうけど、いくつもトラック立上げちゃう。ひとつひとつの音が個性的なので、それをマクロコントロール(フィルターとかレゾナンスとかミックスとか)でノブをまわしたりするのが楽しすぎるから。
定番音源になった UVI Falcon 、まだまだ深い音源だけど、これもプリセットだけで膨大&エクスパンションもあるので、しばらく探求できそう。非常に賢い相棒のような音源。
Instrument : BEHRINGER Model D & KORG monologue
ハードウェアなアナログシンセサイザー。登場率が半々くらいなのでまとめて紹介。両方ともにパラメータが少ないので音色のコントロールが遊び慣れた庭感覚で使いやすい。MASCHINE にオーディオインターフェイスが搭載されたのも大きい。ハードウェアシンセサイザーの取り回しが非常に楽になった。
やはりハードウェアはノブをまわすのが楽しい。使い分けは Moog な音が欲しいか、モダンな音が欲しいかでチョイス。5曲に1回くらい登場。仮縫いでソフトウェア音源だったものを差し替えたりもします。ベース、リード、SEQ 利用ですね。古くからの親友のような音源。
Instrument : Roland SYSTEM-1
たまに使う。過激な音色、過激な音色変化が欲しい時に頼りになる。コンパクトなマシンながら壁にかけたまま、音色選択やカスタマイズはソフトウェアで操作するという使い方も過激。本当は優しい音もだせるんだけど、SYSTEM-1 ならではの「キラリと光る音色」が素敵。4音ポリなのも大切。和音系も対応できる。個性の強い彼女のような音源。
Instrument : Battery from Native Instruments KOMPLETE 12
ドラム音源を2つ。1つ目は NI Battery。Reason Studio Reason 11 が加わるまでは MASCHINE かコレだった。Battery は非常に古くから使っているサンプリング音源。ドラムの音作りに特化した FX を内蔵しているので、サンプルをエディットしたい時は Battery を使う。細かい指示をしなくてもツーカーな同僚のような音源。
Instrument : KONG form Reason Studio Reason 11
Reason 11 の音源は Falcon & Massive X とカニばってまだ本格導入していない。が、ドラム音源 KONG は別だ。好みのキックやハイハットを超最短距離で実現してくれる。特に 808 のキックなど、音がはっきり目立つように仕上げることができる。コレだけで核となるドラムを構成できる。プリセット少ないのに不思議なほど仕事をしてくれる。超有能な後輩のような音源。
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