Applied Acoustics Systems Lounge Lizard EP-5 – 物理モデリングで超軽量・高再現性のエレピ音源

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Applied Acoustics Systems Lounge Lizard EP-5

Applied Acoustics Systems – A|A|S のエレクトリックピアノ音源である Lounge Lizard EP-5 がセールで安くなっていたので、EP-4 からアップグレードした。本家でアップグレード、$39(6,426円)だった。オススメできるエレピ音源なので紹介しておく。

Applied Acoustics System Lounge Lizard EP

Fender Rhodes をシミュレート/サンプリングした音源は果てしなく持っている。古くは AKAI CD3000XL で使っていた RHODES Stage MK-1 Gold/Silver for AKAI3000 頃から収集しているので、UVI 系のたくさん、本家の音源、個別のサンプリング、それはもうかなりの本数の Rhodes 音源を所有しているのだが、何か弾こうと思って最初に立ち上げるのは AAS Lounge Lizard EP であることが多い。

Lounge Lizard EP は単体のアプリケーションが用意されていて DAW を起動しなくてもいい点、動作が軽く・軽快で、トレモロやディレイ・イコライザーなどエレピに必要なエフェクターがコンパクトにまとまっている点、そして音が聴き取りやすい点が気に入っている。

Applied Acoustics Systems Lounge Lizard EP-5

AAS Lounge Lizard EP シリーズはサンプリングではなく、物理モデリングによる音源だ。Applied Acoustics Systems は物理モデリング技術の専門性が高く、ギターやストリング、パーカッションからアナログシンセいざーまで全て物理モデリングでソフトウェア音源をリリースしている。巨大なサンプルを読み込む必要がなく、例えば Lounge Lizard EP-4 のアプリケーションサイズはたったの 13.3MB、EP-5 は 13.7MB(連携して呼び出されるライブラリも10MBほどだ)で起動が早い。アプリは小さく起動がサクサク、73 Voices 設定で弾いても CPU 負荷はほとんどない。

しかしサウンドはなかなかのもの。Tine ベースエレピの再現だけでなく、エレピに重要なコンプ、EQ、ディストーション、ディレイ、リバーブ、トレモロのパラメータ(ノブ)がコンパクトに配置されており、サウンドをイメージに近づける際のストレスが極小。Rhodes Mak 7 のようにある鍵盤から音色がすっかり変わってしまう実機の不自然な部分の緻密な再現はないが、各年代の、各ジャンルの Rhodes サウンドを気持ちよく弾けるので気に入っている。ファンが多いのもうなずける。

ちなみにこの楽曲のエレピはコードもソロも Lounge Lizard EP-4 だ。ソロは片手の一発弾きだが、Lounge Lizard EP-4 ならではのサウンドと軽さ・追随性のおかげで気持ちよく弾くことができた。この「気持ちよく」が重要なんだと思う。

新バージョン Lounge Lizard EP-5

Applied Acoustics Systems Lounge Lizard EP-5
新バージョンである Lounge Lizard EP-5 がリリースされたのは昨年6月のことだそうだ。ポイントはサウンドエンジンの強化、プリセットの拡充、スケーラブル UI に対応というところ。

Lounge Lizard EP-5 では、これまですべての音色を1つのモデルでまかなっていたところを、Tine(Rhodes系)と Reed(Wurlitzer系)それぞれ特化したモデルを搭載している。これらは発音構造が異なるのでアタックもサスティンも別物なのだが、それぞれ専用のエンジンで表現するようになった。Wurlitzer 系の再現度が爆上がりしたんだと思う。細かいけどマイクロチューニングにも対応した(モデリングなのであっても良かった機能だ)。


サウンドは EP-5 の方が「はっきりと太い」。ベロシティ・ダイナミクスが広がっていて、音色の強弱変化が気持ちよく、弾いていて明らかに EP-4 より気持ちがノリやすい。

ただ、これがモデルの差なのか、エフェクトやオーディオエンジンの差なのかは分からない。EP-5 に収録されている EP-4 のリマスターサウンドは EP-4 まんまのサウンドで出力するので、パラメータの組合せなんだろう。エフェクターでは Guitar Amp が新しい追加されているみたい。


次にライブラリは専用のライブラリインターフェイスを搭載し、選び安くなった。各種検索もできるし、なによりフェイバリット(★)を付与できるようになった。プリセットは大きく変更・追加されており、Tine 系・Reed 系でインターフェイスも変わるようになっている。前述の通り、EP-4 のサウンドライブラリがあるのも嬉しい。EP-4 に続き NKS 対応なのも好感触。

各所で年初セールをやっているので、定番エレピを決めかねている人にはオススメです。

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