ブログなんて所詮、「スゲー!!」と驚いた時に筆がのるもんなんですよ、ホント。どこかで「夜でもノイズが少なく撮影できるアプリ」と紹介されていて買ったままになっていた Cortex Camera、使ってみたら凄かったというお話です。
どちらかというと夜に風景や建物を写すことが多いので、「夜景に強いコンデジとか買っちゃおうかな」、なんて考えていたところ、このアプリに出会った。「夜景でも低ノイズ」というキャッチフレーズに釣られて買ったのだが、アプリのレビューを読んでみると「ロングシャッターで3秒程度、撮影した動画からHDRで画像を生成」するタイプというようなことが書いてあり、前にスローシャッターのアプリで失敗した経験から「あぁ、ダメだこりゃ」と思ってたんです。どうせ三脚使わないとブレブレの写真しか撮れないんだ、と。
どのように動作するのか
Q: How does this work?
A: It’s widely known that increasing exposure time provides more light to the sensor and decreases image noise. The problem has been that increasing exposure time makes images more blurry unless a tripod is used, which is very inconvenient. This app gets around this limitation by taking full advantage of your device’s powerful hardware to compensate for the motion of the camera during exposure. It also brings sophisticated algorithms to mobile devices that can combine multiple frames to increase resolution.
要するに、ノイズを軽減するにはセンサーにたくさんの光を当てればいいんだが、長時間シャッターを開けた状態にすると手ぶれが酷くなる。なのでビデオカメラよろしく画像を動画的に捉えた上でピクセルあわせをして、ノイズ処理を行い最終画像を確定するように動くみたいです。
実際の効果をみてみましょう。最初の画像が iPhone 5 デフォルトのカメラ、2枚目が iPhone 5 のデフォルトカメラ(HDR)、3枚目が Cortex Camera です。建物を下から見上げて撮影しており、手持ち撮影です。アプリの機能比較用ということで意地悪な夜景を素材に。 Cortex Camera は3秒くらい撮影にかかっています。
これらの画像は横幅を 1024 pixel にリサイズしています。オリジナルサイズで一部分を抜き出して比較したのが、下記の画像です(パソコンならクリックして拡大してみて下さい)。これ、同じカメラで撮影した画像です。
どうですか。驚きの低ノイズ。ノイズフィルターをかけると細部が潰れるのが常ですが、こいつはセンサーに光を当てる時間を長くしてノイズを減らしているので、細部がつぶれません。凄い。というか、次の画像をご覧下さい。
なんと、手振れにも強い
左が普通の iPhone 5 のカメラ。手持ち撮影なので手ぶれしていますが、3秒シャッターの Cortex Camera の方がクッキリとした画像が撮影出来ています。なんと、低ノイズなだけでなく、手ぶれにも強い。
結論:これはオススメ
まぁ、完璧かというと、たまには失敗するパートもあるみたいです。下の画像で説明すると、左側が iPhone 5 のカメラ、右側が Cortex Camera です。AやBではノイズがうまく低減できて、滑らかな階調になっています。ところが、Cの部分では他の場所では低減できたノイズが若干残ってしまっています。これは解析アルゴリズムの癖なのかもしれません。
Cortex Camera はデフォルトのカメラより少しアップした感じに撮影されます。またズームは出来ません。最新バージョンではグリッドガイドが追加されていますが、昔あった撮影サイズは省略されたようです。
ノイズにも手ぶれにもおさらば、夜景や室内の撮影はこの Cortex Camera の1択 という運用になると思います。久しぶりにいいカメラアプリを手に入れました。オススメです。
コメント
Version 2.11:
* Fixed crash on iPhone 5s, 6 and 6 plus
Version 2.1:
* Cortex Cam now uses raw data as input! Using raw data allows for even better image detail and improved zooming. Raw data is only available on devices with 13 MP cameras. Note that Cortex Cam processes the raw data to produce a JPG or TIFF image and does not currently output raw images.
* Support for TIFF format
* Option to use telephoto lens on iPhone 7 plus
* Fixed front camera on iPhone 7, fixed countdown timer, improved focus reliability, and many other bug fixes
バージョン 2.0 の新機能 – 2016年9月21日
– All new manual exposure controls including shutter priority, ISO priority and full manual modes
– Improved image quality on all devices
– Many other small improvements