KORG は人気のステージピアノ SV-1 の後継機種、SV-2 / SV-2S を発表した。前モデルはキャッチなレッドカラーボディバージョンから 2009年に発売がはじまったが、10年を経て仕様をアップデートして再登場。Nord のステージピアノは少し価格が高いのと、Roland や Kawai 製品は重くて持ち運びが困難なことから人気のあったステージピアノの後継だけに気持ちが高まってます。
コルグさん、忘れてなかったんだね!嬉しいよ。
SV-2 / SV-2S 前モデルから何が新しくなったか
KORG SV-1 はサンプリング音源ながらシンセやパッドに手を出さず、ピアノ・エレクトリックピアノ・オルガン・クラビなど定番のキーボード音色 36音色を簡単なダイアルでダイレクトに指定できるステージピアノとして人気があった。
今回発表された KORG SV-2/SV-2S は主に音色データをパワーアップ。音源の追加だけでなく、ピアノ等の音色も高品質になり、SV-1 の 36プリセットから 72プリセットに強化、サウンド面が向上した。ピアノの German Grand や Italian Grand、Japanese Grand などは期待に応える音色になっている(サンプリング元が想像つく)。
最大同時発音数も 80音から 128音に強化されているので、アコーステイックピアノもきちんと弾けそうだ。
「繊細なニュアンスを表現するRH3鍵盤」と紹介されているが、SV-1 の RH3鍵盤は連打に弱く反応がイマイチだった。今回も RH3 鍵盤のようだが、音源とのリンキングも関係するので実機で弾いてみないと分からない。ピアノ鍵盤を真剣に作っているメーカーは減っているので、「SV-2 は弾きやすいといいな」と思っている。
また、SV-2S はスピーカーを搭載している。「コルグはイタリアのスピーカー・デザイナーであるK-ARRAYと協力して、驚くべきSV-2Sを作り上げました。SV-2のすべての機能に加えて、SV-2Sにはスピーカー・システムも組み込まれています。」と記述があるのでこれも期待している。15Wがステレオ 2機配置されている。なお、スピーカを搭載しない SV-2 は国内での販売予定はないそうだ。
Valve Reactor回路/真空管12AX7 搭載は SV-1 からの伝統。オミットされなくてよかった。インターフェイスは Type B(MIDI インターフェイスと兼用、USB 2.0に対応)にアップデート。ペダル端子は 2系統になった。
鍵盤は持ち運びしやすい 73鍵とフルピアノの 88鍵の2バージョン。気になる重量は 73key が 17.5kg → 18.3kg、88key 20.5kg → 21.5kg と若干アップしている。
ポータブル・ステージピアノの標準へ
持ち運ぶ気になるステージピアノとして SV-1 は人気が高い。73鍵盤モデルはライブには絶妙な鍵盤数だ。以前は Ensoniq KT-76 を持ち歩いたが、これは 23.2kg 。5kg も違う。
また、スピーカーを搭載したことで、家庭で使う電子ピアノとしてもマッチする。正直、一台買っちゃおうかなぁ、というレベルです。全世界のキーボーディストにオススメです。
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