日本での販売はじまりました!
Beringer はこの NAMM にあわせてクローンシンセサイザーを大量に発表した。ざっと数えると下記。Roland SH-101 クローンと Roland VP-330 クローンは正式ラインナップとしてホームページにも掲載されていて、価格帯も非常にリーズナブル。オリジナルのメーカーが青ざめるプライシングと思います。
- Roland SH-101 クローン(MS-101-RD)
- Roland VP-330 クローン(VOCODER VC340)
- Roland TR-808 クローン(Behringer Rhythm Designer RD-808 YouTube)
- ARP Odessey クローン(Behringer ODYSSEY YouTube)
- Sequential Circuits Pro-One クローン(Behringer Pro-1 YouTube)
実際、「クローンばかりというのはどうなの?」と思う訳ですが、Behringer 自体の出自が「高級アンプの中を開けてみたら、比較的安価なパーツばかりで疑問を持った」のが出発点という会社ですから、Behringer Model D の満足度からも「やれるところまでやってくれ」という感じ。
Behringer もオリジナルのシンセサイザーは制作していて、DEEPMIND や NEUTRON を販売しています。 NEUTRON なんてサウンドも位置づけもルックスも面白いシンセだと思う。
Behringer NAMM 最後の隠し玉、モジュラーシンセ Crave
Behringer が NAMM 発表の最後の製品として紹介したのがオリジナルシンセ Crave 。モノフォニックのセミモジュラーアナログシンセサイザーで、ステップシーケンサー、パッチベイ、USB MIDI、MIDI 端子を装備して US$199 (149 EUR) という驚きの価格。(セミ)モジュラーシンセの垣根を一気に一般ユーザに下げる衝撃的なプライシング。うーん、やっぱり低価格は強いな。
- 3340 VCO アナログオシレータ
- Moog で馴染みのラダーフィルター (ハイパス / ローパス)
- セミモジュラーパッチベイ
- ステップシーケンサー 32 steps x 8 sequences x 8 banks
- Per-step glide time, gate length, accent, ratchet
- USB MIDI / MIDI 端子
3340 VCO は Prophet 5、Memorymoog、SH-101 をはじめとする伝説的なアナログシンセサイザーが搭載した CEM3340 VCO をリデザインしたオシレータ。シーケンサーはクローン系の他シンセと共通のもの。フィルターもおそらく Model D など他の製品で経験がある回路なんだと思う。クローン制作で培った回路設計ノウハウを寄せ集めたもので低価格を実現しているんだと思う。
Behringer NEUTRON にシーケンサーが搭載されていたらいいな、と思ってたところ、バッチリこれには搭載されている。オシレータが1つのシングル構成なのでシンプルな音作りになるが、グライドがあるところからも Roland TB-303 的な使い方が向いているのか。ビデオを観る限り、サウンドもかなり面白い。
特にステップ数も十分のシーケンサーは(個人的には EL&P 頭脳改革のシーケンス、24ステップが最低数と思ってる)は MIDI 経由でのトラスポーズにも対応。シーケンスパターンを外部のキーボードから転調するなんてことが簡単にできる。
KORG Volca Modular が 23,000円(税込み 24,840円)だから同価格帯でこのスペックは凄い。正直、「どれ、試しに買ってみるか」「楽器屋で見かけたら買っちゃった」なんてことになるんだろう。
—- update
Crave の使い方解説を開始しました!
コメント