Roland の新製品オンラインイベント、The Future. Redefined. September Festival 2017 が行われていますが、30th Anniversary Experience the Roland D-50 サイトをオープンしました。
Roland D-50:本物の楽器を再現するサンプル音源シンセサイザーの先駆け
1987年にローランド初のフル・デジタル・シンセサイザーとして発表された D-50 。とにかく売れたよね。フルデジタルシンセサイザーは、1983年にヤマハが YAMAHA DX-7 を発売してから、ヤマハ、ローランド、コルグ、カワイ、カシオと国内メーカーが競って開発に取り組み、まさに 80年代後半のシンセサイザー黄金期を築いた。
当時、非常に高価だったサンプラーに対抗して「生楽器の音を出せるシンセサイザー」が流行。Roland D-50 はサンプル ROM を搭載した本物の楽器のような音シンセサイザーの時代の先駆けだった。
生楽器のオーディオをサンプリングした PCM 方式と従来のシンセサイザー減算方式のハイブリッド音源である LA音源の Roland D-50 が 1987年に登場、翌年の 1988年にコルグがリアルな楽器サンプルの巨大 ROM を搭載した KORG M-1 を発表。そしてその翌年にヤマハは PCM音源に FM音源を加えた RCM音源の YAMAHA SY-77 を発表。シンセ少年には興奮せずにいられないものの、20万円オーバーの価格帯はまさに高嶺(高値)の華。楽器屋で試奏しまくった覚えがあります。
特に Roland D-50 は海外の Ensoniq のような「シャリシャリ」のサウンドが特徴だった。ちなみに自分は KORG POLY-800、CASIO CZ-5000 と続き、KORG M-1 を買い、大学時代のバンド活動のメインマシンとして長く使いました。
Roland Cloud の Roland D-50 Software Synthesizer
ローランドのソフトウェア音源を定額で使える Roland Cloud には D-50 Linear Synthesizer がラインナップされている。
D-50 を DCB(Digital Circuit Behavior )で再現したソフトウェア音源で、ちょっと前からありましたよね。Roland Cloud 使ってる人いるのかな。
そして、Roland Boutique D-05 が登場
最近、音源をコンパクトにした Roland Boutique シリーズを連発していますが、TR-909、TR-808、TB-303、SH-101 に続いて、D-50 を再現した D-05 が登場。
- オリジナルD-50を完全再現。
- DCB(Digital Circuit Behavior)により、細部に至るまで忠実に再現。
- ジョイスティックを含むD-50の操作パネルを再現。
- 全てのオリジナル・パッチに加え、新規プリセット音色も収録。
- オリジナルD-50のパッチ・データとの互換性あり。
- 64ステップのポリフォニック・シーケンサーとアルペジエーターを搭載。
- 堅牢なメタル・ボディ。
- 持ち運び便利なコンパクト・サイズ。
- USBバス電源での動作に加え、電池駆動にも対応。
- 気軽に楽しめる、パワード・ミニ・スピーカーを搭載。
- Roland Boutiqueシリーズのアクセサリに対応。
オリジナル D-50 を彷彿する16桁2行LCD。64ステップシーケンサーを搭載し 16音ポリ。音源としてもとにかくコンパクト。高さが 46 mm しかない。電池で動く。うん、凄い。
Roland Boutique としては SE-02、TR-08、TB-03 の方が欲しいぞ優先順位は高いと思いますが、かつて D-50 を使っていた人には単なるノスタルジーではなく、実際に稼働する D-50 音源として深く楽しめると思います。
それにしても凄いな、ローランド。攻めまくり。ホント、目が離せません。
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