とても遅い今年はじめての更新。僕はエレピが大好きなのですが、iPad で使えるエレピの音源が出てました。 iOS で動作するギターエフェクターボードの定番、AmpliTube
でお世話になっている、IK Multimedia の iLectric Piano です。
古くは、そもそもこの音が欲しくて買った Ensoniq MR-Rack の Rhodes Piano、 Fender Rhodes を丁寧にサンプリングしたサンプラー音源を AKAI CD3000XL で動かしたり、それを MOTU Mach Five に持っていったり。一時期はホンモノを買う寸前までいったのですがメンテが大変そうで断念。最近は Mach Five 付属の Mark 79(Rhodes MK2 のサンプルだけで7.5GB、アホか)を使ったりしてます。
昔は自分の音が使いたいので重いキーボードを担いだり、音源をラックに入れて持ち歩いたりしていたのですが、今は iPad mini に念のためインストールしておくー、なんてことでオーケーに。便利になりました。まさにキーボーディストにとっては「ゆとり」な環境に。
さてこの微妙な名前のエレピ音源、iLectric Piano ですが、動作環境は iPad および iPad mini。初代 iPad にも対応しているようです。最大同時発音数は48音ですが、マシンスペックによって使える同時発音数が変わる、と。ここらへんは GarageBand と同じ設計ですね。デフォルトで 19種類のエレピの音色が付属しています。こんな感じ。
- Suitcase EP 1
- Suitcase EP 1 Chorus
- Suitcase EP 1 Phase
- Stage EP Hard
- Stage EP Phase
- Dyno EP 1
- Wurly Stage
- Wurly Stage Soft
- Wurly Suitcase
- FM EP 1
- FM EP 1 Smooth
- FM EP 2 Dark
- Vintage EP
- E Grand 2
- Clavinet 1
- Clavinet 1 Filter
- Clavinet 1 Wah
- Pianet 1
- Cembalet 1
アプリサイズは 245MB なので結構しっかりサンプリングされているよう。少なくとも一昔のサンプルシンセサイザーよりゴージャス。エレピのジャンルは幅広くカバー。Wurlitzer なんてよく感じが出てます。パネルではなくキーボードで弾けばちゃんと使える感じ。さらに音色が欲しければ Eelctric Piano Expansion Pack を追加購入すればあと22種類のエレピを追加できるようになります。まぁ、シンセと違って数が多ければいいというものではないのですが。
エレピやアンプによくある3バンドのイコライザー、オーバードライブに加え、コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ、オートパン、リバーブが付いてます。さすがエフェクターアプリケーション屋さんです。もう十分、お腹いっぱいです。モジュレーション系はどれかひとつを選択して使います。
さてまともに使える音源が iPad mini に入ったとして、相手は iPad ですからパネルを指で弾けばいい、という訳にはいきません。 MIDI キーボードを接続するにはコネクタが必要。現時点で Lightning コネクタに対応した MIDI インターフェイスはないと思うので、Apple Lightning – 30ピンアダプタ(Amazon)を使います。しかもこいつ、
IK Multimediaの iRig KEYS または、 iRig MIDI 登録していると、ボーナス音色「 Wurly Stage Chorus」を入手可能。
と抜け目ないです(笑)。
これだと音声出力はイヤフォンジャックということに。ヘッドフォン利用はいいとしてライブで困る。 AmpliTube用途で発売待ちの iRig HD は音声の入力のみ。ここらへんで Lightning に対応したコンパクトな MIDI / Audio 入出力インターフェイスが出ないものか、と思ってます。
いやいやいい時代になりましたね。これも Post-PC 時代、というのかな。
P.S.
久しぶりにブログを書いて分かったのは、バージョンアップした Safari がとことん使えないのと、米国にサポートも移管された Typepad がよく落ちること。移転も面倒だからなんとかならないかなぁ。
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