先日、5年ぶりにくらいに渋谷のタワーレコードに入った。全盛期からは少々減ったのかもしれないけど、変わらずリスニングコーナーがしっかりあり、新しいミュージシャンの発見あり、ビニールのレコードも売ってたりして数フロアまわったけど楽しい店舗だった。
思えば最近、CDショップにめっきり行かなくなった。昔は通勤路に HMV があったのだが、付近の CDショップはほとんどが撤退。特にジャズやクラブミュージックの品揃えがしっかりしていて、新しい音楽の提案があるお店はすっかりなくなった。数年前には毎月数枚はCDを買っていたのに、今はほとんど買わなくなった。「これは」というものがあれば積極的に買っているつもりなんだけど、やはり総量としては 1/5 くらいになっている。
好きな音楽ジャンルが「トレンドのド真ん中」から遠く離れた位置にあるので、音楽を聴く(アルバムを買う)という行動をアーティストのサポートに結びつけてしまうところがあるんだけど、好きなアーティストのアルバムリリースペースが落ちてきているな、と感じる一方で自分が音楽に使っている金額が落ちているんだから、そりゃ、応援になってないよなぁと思うのだ。
CD とストリーミングサービスはどちらがアーティストのためになるんだろう
新しい音楽に出会う、という意味合いでは定額のストリーミングサービスはかなりお安い。一方で、個人的に音楽に使う金額が減ってしまうので、「これはアーティストのためになるのか?」「音楽の裾野は広がっても、ヘビーリスナーみたいな層がいなくなってしまうんじゃないか」なんて悶々とする。また退会すると手元に何も残らなくなってしまうのも音楽ファンとしては寂しい。どうしたもんかな、と。
いろいろ調べたり音楽制作現場にいる友人に聞いてみたりしたんだけど、音楽業界としては定額音楽配信サービスがマーケットを広げるという意味で好意的であり、実際に再生された音楽の実数に基づいて手数料が支払われる仕組みが確立しているの点、それにより古い楽曲についても収入が入る、という話を聞いて「これはこれでいいのかな」と思い始めた。
加えて定額音楽配信サービスだけの収入では再生あたりの金額が小さく、グッズ購入やライブに足を運ぶことこそが、収入面でもアーティストのサポートになる、との話だった。
さてどの定額ストリーミングサービスに加入するか
そうなのか、それならばストリーミングサービスを使ってみようか、と思うようになった。利用プラン(価格)や収録数の細かな比較は他のサイトに譲るとして、検討しているのは下記2つ。
Apple Music
Mac / iPhone / iPad を中心に使っているんだから Apple Music を選択するのは実に自然だ。収録楽曲数 4,500万曲・カバリッジは最強、ストリーミングのほかダウンロードもできる。Apple サービスだけど何かを我慢しなければ、という不便さはないらしい。なんか Apple らしくない(苦笑)。個人プランで月額 980円、ファミリープランで月額 1,480円だ(学生は 480円で最強だね)。
Amazon Music Unlimited
昨年はじまった Amazon の音楽配信サービス。現在、プライム会員なのでたまに使っているんだけど、対象楽曲数が 100万から 4,000万件以上と 40倍になる。料金は月額 980円と Apple Music と同額だけどプライム会員は20%ほど安い月額 780円になる。年額払いだとさらにやすい 7,800円を選択できる(月額 650円相当)。ファミリープランは月額 1,480円、プライム会員の特典としては年額 14,800円(月額 1,233円相当)を選択できる。そう、安いのだ。
こんなところで費用を吟味している場合ではないのだが、Apple Music ファミリープランは「ファミリー共有」 が前提、Amazon Music Unlimited は「家族購入」が前提になっているところがなんかしっくりこない。
個人的な結論としては、音楽配信サービスで好きなアーティストをガンガン再生する + ビニールレコードなど所有感を満たすグッズを買い足す というのが、一番納得感があり、心理的バランスがいいのかな、と思うようになってきた。もちろん、ライブにも行かなければいけないよね。さぁ、どっちにするかな。カバリッジをチェックしてみよう。
あとブログの右側にランダムで紹介したい音楽を表示するウィジェットコーナーを作りました。Apple Music だと楽曲自体は登録されていてもお試しリスミングができない楽曲も多く、すべてを紹介できていませんが、チェックしてみてください。
コメント